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スリランカで、紅茶葉を栽培する小農園支援と農園の水源地保全活動を開始します

  • 環境

2018年01月23日

  • スリランカで、紅茶葉を栽培する小農園支援と農園の水源地保全活動を開始します

キリンは、紅茶農園が自然や人権に配慮しながら継続的に紅茶葉を生産できるように、2013年からスリランカの紅茶農園が持続可能な農園認証制度であるレインフォレスト・アライアンス認証を取得する支援を行っています。
2017年末で、累計44農園が認証を取得し、現在も20農園以上で認証取得を目指すトレーニングが行われています。これにより、スリランカの調達先農園の中に占める持続性の高い農園数比率は約50%まで高まってきました。

これらの成果を踏まえて、2018年からは新しい3年計画を策定し、さらにスリランカの紅茶葉栽培の持続可能性を高めていくための3つの取り組みを開始します。

1) 大農園トレーニング対象の拡大。

認証取得支援対象の農園を増やすし、調達先農園の中で持続性の高い農園数比率をさらに引き上げていきます。

2) 小農園への認証取得支援開始。

新たに7000を超える小農園についての認証取得支援の開始です。 これまで認証取得支援を行ってきた大農園の周りには、多数の小農園が取り巻くように存在しています。小農園の茶葉は大農園に売却されて加工されるのですが、これらの小農園では殆ど認証取得が進んでいません。小農園が認証を取得すれば、大農園に継続的に安定した価格で茶葉を売却できるようになります。また、認証を取得することで、小農園も自然環境に十分配慮した茶葉栽培を行う体制が整います。
小農園での認証取得は、多数ある小農園を組織化し、多くのトレーナーを育成しながら進める必要があるため、今回の取り組みは大きなチャレンジとなります。既に認証を取得している大農園の協力も得ながら、順次進めていく予定にしています。

3) 紅茶農園の水源地の保全活動の開始。

紅茶農園の中にある水源地の保全活動の支援を5か所で行うとともに、農園周辺の住民約15,000人に対して、水を大切に使うための教育プログラムを開始します。
近年、スリランカは気候変動の影響を大きく受けて、大渇水と集中豪雨により大きな被害が発生しています。紅茶農園の中にあるマイクロ・ウォーターシェッド と呼ばれる水源地は小さな面積ですが、多くの河川の源流であり保全が急がれています。
今回の取り組みでは、この水源地を周辺住民が他の目的で利用しないように柵などで囲み、その周辺に在来林を植えていく予定です。農園の水源地を守る活動が、紅茶農園の持続可能性を高める上でも重要な活動となると期待しています。

  • 「持続性の高い農園」には、キリンの支援で認証取得した農園の他に、独自または他の国際機関等の支援を受けて認証を取得した農園が含まれます。

※所属(内容)は掲載当時のものになります。

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