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TASTE

ENJOY! HOP

日本産ホップの未来を切り開く!
ホップ博士が生んだ「MURAKAMI SEVEN」の可能性

ビールの魂と呼ばれ、ビールの味と香りを決める重要な原料であるホップ。国内では東北を中心に生産されていますが、実は日本産ホップだからこそできる商品があるんです。フレッシュな生ホップを使用した「一番搾り とれたてホップ生ビール」がその先駆けで、日本産ホップの可能性に対する見方が変わるきっかけとなりました。このまったく新しいビールを開発したのが“ホップ博士”こと村上敦司主幹研究員。その彼がさらなる研究を経て、可能性あふれる日本産ホップの新品種「MURAKAMI SEVEN」を開発し、商品化にまでたどり着きました。ここでは、その開発秘話や日本産ホップの未来について伺います。

PROFILE

キリンホールディングス(株)R&D 本部
酒類技術研究所 主幹研究員

村上 敦司

ATSUSHI MURAKAMI

岩手県生まれ。岩手大学農学部農学研究科修了。1988年にキリンビール入社。植物開発研究所(当時)でホップの品質改良に携わった後、現在の酒類技術研究所に異動。2000年、「ホップの品質に関する遺伝学的研究」で農学博士号を取得。「一番搾り とれたてホップ生ビール」「グランドキリン」など、ホップの魅力を引き出したヒット商品を生む。2010年、世界でわずか6人しかいないドイツホップ研究協会の技術アドバイザーに就任。

日本産ホップ
「MURAKAMI SEVEN」、誕生

自分に何かできることはないか。被災地への思いから生まれた奇跡のホップ

ビールの魂・ホップにこだわり、日本産ホップの試験栽培を始めて今年100年となるキリン。日本産ホップの96%を生産している東北とは、半世紀にわたり契約栽培の歴史を積み重ねてきました。
そんな中、まったく新しい香りのホップ「MURAKAMI SEVEN」開発のきっかけとなったのが東日本大震災でした。
「私は岩手の出身です。東北の皆さんの復興に少しでも役に立ちたい。自分にできることはないかと必死で考えました。そこで、海外にはない香りのホップを品種改良して作り、それをブランド化したら岩手をはじめとした東北の方々に喜んでもらえるのではないかと思ったのです。そうしてできた新品種のホップでビールを試作してみたところ、びっくりするほど美味しかったんですよ!」。
そのホップこそが、後に「MURAKAMI SEVEN」と名付けられたホップでした。実はこのホップ、本当は20年前に廃棄されるはずだったそう。
「今から20年前、採算が合わないという理由から日本産ホップの品種改良の打ち切りが決定しました。その時に栽培していた約900種類あった株のうち20種類を、私が岩手ホップ管理センターにこっそり移し替えたのです。」
まさに、村上さんの研究者としての想い、そして故郷への想いが生んだ、奇跡のホップが「MURAKAMI SEVEN」なのです。

海外市場に打って出る競争力を持った、唯一無二のホップ

海外のホップのフレーバーは主張が強い印象がありますが、それらとは対照的なのが「MURAKAMI SEVEN」です。
イチジクやマスカットのような香りが特徴です。奥ゆかしいけれど芯に凛とした強さを持っている。例えが下手だと言われるのですが(笑)、私のイメージはヤマトナデシコですね。」
その評価は、国内にとどまりません。NYのクラフトビールブランド、ブルックリン・ブルワリーのブルワー、ギャレット・オリバー氏は「MURAKAMI SEVEN」の香りを絶賛。他にも多くの海外クラフトブルワーからその特徴ある香りが評価されています。
「MURAKAMI SEVEN」は、海外の市場に打って出る競争力を持った唯一無二のホップだと確信しています」と語る村上さんの目は、日本産ホップの可能性を見据えています。

ホップ農家の課題解決にもつながる「MURAKAMI SEVEN」

これまでにない香りを追求して生まれた「MURAKAMI SEVEN」ですが、その特長はフレーバーだけではありません。品種改良によって従来の日本産ホップに比べて省労力で単位面積当たりの収穫量が多いという利点を持っているのです。
「高齢化や後継者不足などの理由から、日本のホップ農家は減少しているのですが、このホップは、ホップ農家が抱える課題の解決につながることも期待できます。」と村上さんは胸をはります。

MURAKAMI SEVEN

村上敦司主幹研究員が育種した希少な日本産ホップ。マスカットやみかん、イチジクを思わせる爽やかで瑞々しい香りが特徴。「蔓下げ(つるさげ)」の必要がなく、生産者への負担も少ないことから、日本産ホップのスター品種として期待が高まっています。

日本産ホップの魅力を
詰め込んだ
「MURAKAMI SEVEN IPA」

フルーティーなフレーバーとそのおいしさに、言葉を失いましたね

「このビールはこれまでに飲んだことのない、新しい世界観を表現している…! 「MURAKAMI SEVEN IPA」の完成品を初めて飲んだ時、そう感じました。イチジクやマスカットを連想させるようなフルーティーなフレーバーで、その美味しさに言葉を失いましたね」と熱く語る村上さん。
その比類のない香りと味わいを作り出したのは、村上さんが天才だと評し絶大な信頼を置くキリンの商品開発研究所のブルワーです。「どのタイミングでどの程度の量のホップを加えれば良いのか、彼が研究に研究を重ね、「MURAKAMI SEVEN」の魅力を最大限に引き出してくれたのです。クラフトビール好きな方に満足していただきたいのはもちろん、普通のビールが好きな方にも是非トライしていただきたいですね。」

MURAKAMI SEVEN IPA

キリンビールが誇るホップの権威、村上博士が育種した希少な日本産ホップ「MURAKAMI SEVEN」の、いちじくやみかんのような香りを、余すことなく引き出しました。
しっかりとした飲みごたえと、ゴクゴク楽しめるバランスの良さを両立した、SVBならではのIPAです。

さらに広がる、
日本産ホップの未来

地域や同業者、そしてクラフトファンやお客様と一緒に日本産ホップを盛り上げていきたい

ホップ生産の中心はドイツと北米です。一方で、日本では立地条件から大規模栽培ができないため、生産量がわずか0.2%しかありません。さらに、農家の高齢化や後継者不足といった要因から、日本産ホップの生産量は過去10年で半分にまで減少しています。
「この状況を変えていくためには、100年にわたる日本産ホップの歴史があり、その約7割を契約栽培している我々キリンが、日本産ホップを門外不出にするのではなく、地域や同業者、そしてお客様と共に盛り上げていきたい。ホップを楽しむ文化を作り上げ、マーケットの規模を拡大していきたいと思っているんです」と、日本産ホップの未来についてとりわけ力強く語ります。
その一例として、ホップの契約栽培を50年以上続けている岩手県遠野市では「ホップの里からビールの里へ」というスローガンのもと、ホップを通じた地域活性化に取り組んでいます。そうした活動が呼び水になり、遠野市ではホップの新規就農者が増え、世代交代の良いサイクルが生まれ始めているといいます。

日本産ホップならではの可能性を引き出すことを目指して

「ホップの品種改良は運に左右されるところが大きいのですが、「MURAKAMI SEVEN」のように、栽培条件から日本でしか作れないホップもあり、今後も日本産ならではの器量良しのホップが生まれるのではないかと楽しみにしています」と、期待に目を輝かせる村上さん。
「さらにディップホップ製法のように香りを活かすビール醸造技術開発などにより、香り豊かなビールが新たに生まれる可能性もあります。今後も品種改良と技術開発の両輪で、日本産ホップの可能性を引き出していきたいですね」。
ホップ博士の情熱はとどまることを知りません。その思いが輪になって広がっていくことで、日本産ホップの歩む未来に光が照らされるのかもしれません。

※ディップホップ製法
キリンビール独自のビール醸造製法。通常のビールづくりでは、ホップを煮沸中や煮沸終了後の麦汁に投入しますが、発酵過程でもさらにホップを漬け込むことで、深い香りの余韻が続くビールに仕上げることができます。

MURAKAMI SEVEN IPAが飲めるところ

代官山、横浜、京都の醸造所併設の店舗「スプリングバレーブルーワリー」にて、その香り豊かな味わいを楽しめるほか、キリンオンラインショップ「DRINX(ドリンクス)」で数量限定販売します。また、今年はタップマルシェでも商品を展開。全国のタップマルシェ取り扱い店でも商品を飲むことができます。

※すでに販売終了しています。

キリンと地域が取り組む
日本産ホップキリンを通じた
未来のまちづくり

キリンは2015年より「ホップの里からビールの里へ」をスローガンに、遠野市と市民の皆様との協働で、新しいビール文化を醸成し、世界に発信していくまちづくりへの取り組みをスタートしました。
2018年にはキリンと農林中央金庫の出資により、農業生産法人「BEER EXPERIENCE(株)」が設立。日本産ホップの生産拡大と海外の最新ホップ栽培技術の導入でホップの大規模栽培を推進し、遠野市の農業の発展と未来に向けたまちづくりに貢献していきます。
また、日本有数のホップ生産地である秋田県横手市においても、ホップ農家および地域の皆様と連携しながら、持続可能なホップ生産地の確立とホップを通じた地域活性化の取り組みを進めています。

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