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Message from the president

挑戦する面白さを体感してほしい。

熱意で人を動かす、面白さを。

挑戦する面白さを

体感してほしい。

熱意で人を動かす、

面白さを。

代表取締役社長 磯崎 功典

新規事業へのチャレンジに魅かれキリンを志望。

 私が入社した1977年当時のキリンビールは、ビール市場で圧倒的なシェアを誇っていた一方で、清涼飲料や洋酒、食品など、現在につながる新規事業展開へと大きく舵を切りつつあった時代です。キリンほどの力をもつ会社が多角化に挑むのなら、まだ誰も踏み込んだことのない分野にゼロから挑戦するチャンスも多いはず!それがキリンビールを志望した私の率直な想いでした。
 その想いは、最初の配属先となった神戸支店でいきなり試されます。担当は酒類販売業免許をほとんど持たないスーパー。ビール販売ルートの使えない相手に、小岩井乳業の製品を売る仕事でしたが、色々な仕掛けを提案しては相手の中に入り込んでいく、それは面白い経験でした。新人の企画がすぐに通るわけもなく、上司に却下されるたび、必死に理由を考えてはまた食い下がっていく。そんな私を受けとめ、ほとんどやりたい放題にやらせてくれた当時の上司の“寛容と忍耐”には、心から感謝しなくてはと今でも思っています。

熱意を持って行動すれば
人は必ず動いてくれる。

 こんなことがありました。小岩井乳業の製品は、味と品質への認知は高いが、値段が他より高く売りにくい。そこであるスーパーに、“6Pチーズ”を1個ずつバラ売りするという提案をしたのです。ただそのためには1個1個に製造年月日と製造工場名を刻印しなければならない。さらにプライスシールを貼ってスーパーに納めなければ受け入れてくれない。それを上司に懸命に訴えると、本社に承認をとりつけてくれた。また、プライスシールは隣のキリンビール岡山工場で作業を引き受けてくれるように協力をとりつけてくれた。そうして小分けされたチーズを籐のバスケットに積み上げて売り場に置いてみたら、果たして猛烈な勢いで売れていく。もう嬉しくてたまりませんでした。
 お客様の行動を観察し、明確に課題を発見すれば、あとは創意工夫で販売のチャンスはつくっていける。そして熱意をもって行動すれば人は必ず動いてくれる---。私にとって、今に活きる教訓の多くを学ばせてもらった貴重な新人時代でした。

人とともに何かを達成することほど
楽しいことはない。

 これまでのキャリアのなかで、最も多くの時間とエネルギーを注いだのはホテル事業です。もちろんキリンビールには全く未経験の分野。ホテル経営学を習得すべくアメリカの大学に2年間留学し、さらに実践を学ぶためミズーリのホテルの採用試験を受け、1年の間労務管理、財務、設計などの実務を体に叩き込んで帰ったのが、ホテル事業との長い関わりの始まりです。アメリカでのエピソードはあまりに色々ありすぎて、短時間ではとても語り尽くせないので、またの機会にとっておきましょう。ただ断言できるのは、この間に学び体験したことの全てが、私の血となり肉となったということです。
 ホテル経営に本格的に携わったのは、尼崎工場(兵庫県)の跡地に建設したキリンビールの直営ホテル「ホップインアミング」(現在はJR西日本ホテルズ傘下)の開業準備期間と、初代の総支配人を務めた2年間でした。
 ホテルは、客室稼働率が70%以下だと採算割れするといわれます。しかも大阪中心部のホテルと比べ、立地の不利さはいかんともし難い。稼働率はせいぜい50%と予測した私は、人件費を削減するため、自らアシスタントマネージャーとして夜勤のシフトを買って出て、夜間の館内点検からロビーの清掃までやりました。
 すると従業員たちも、自分に何ができるかを自然と考えてくれるようになる。斬新なイノベーションをさまざまに打ち出し、従業員と一緒に汗を流し、ともに成果を上げていく過程は本当に楽しく、日々が喜びに満ちていました。私が本社に戻るときの彼らとの別れは身を切られるような辛さでしたが、気がつけばこの時には90%近い客室稼働率を達成していたのです。

やりたいことがあれば泣きついてでもやらせてもらえ!

 他にもフィリピンのサンミゲル社への赴任など、私はキリンビール本体以外の場所で長い時間を過ごしてきました。それは無駄な時間だったのかといえば全く逆。ひとつとして役に立たない経験などありません。何が今の私の土台になっているかといえば、数々の修羅場をくぐってきたことだと思います。
「道が2つあるなら、簡単そうに見えるほうを選んではいけない」。私がよくいう言葉です。より険しく難しそうな道を選んだほうが、絶対にその人のためになる。そこを乗り越えていけば、その先には必ず新しい世界が広がっています。
 ただし多くの努力をしなければなりません。それでもなお、若い人たちには一番厳しい道を敢えて進む勇気を持ってほしい。それは自分自身のためであり、自分が成長するにつれ、やがては社員のため、会社のため、国のため…と視野も視点も変わっていく。苦難のなかで勝ち得た経験は、いかなる場面でも必ず大きく活かされていきます。
 だから、もし目の前にやりたいことがあれば、上司に泣きついてでもやらせてもらってください。キリングループは、そんな若手にどんどん仕事をさせます。そこにはマニュアルも模範解答もありません。困難を受け入れるたくましいチャレンジ精神に燃える人なら、何度失敗したってかまわないのです。

真にお客様や社会から支持される企業を目指す。

 私たちキリングループは、CSV(Creating Shared Value)を経営の中心に据えています。これは、社会課題の解決を通じて、企業としての成長も実現するという考え方です。今のお客様、特に若い方々を見ていると、商品を選ぶ際の判断基準が、社会の変化に大きく左右される時代になったことを感じます。企業が、エネルギーや水資源、CO2、貧困、災害といった諸問題にどのように取り組み、それが自分の生き方や問題意識とどう重なるかが、その企業への支持や共感につながる時代です。東日本大震災以降、人々の社会問題への意識は大きく変わりました。私は、企業がこうした様々な問題に主体的に関わることで、大きな変革を実現できると考えています。
 キリングループには、酒類、飲料、医薬・バイオケミカルの各事業を通じて培ってきた、すばらしい技術力があります。それらの高い技術をお客様のニーズと掛け合わせ、これまでにない新しい価値のある商品・サービスをご提供することに、我々は今、果敢にチャレンジしています。特に、人々の健康をテーマに、既存事業における新しい商品の開発とともに、新規事業の創造にも取り組んでいます。こうしたことを通じて、真にお客様や社会から支持される存在になりたいと考えています。
 私たちに共感してくれる若い人たちと働けることを、心から楽しみにしています。

代表取締役社長 磯崎 功典

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