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[食領域]

~2030年までにキリンビール全工場のエネルギーシステムをヒートポンプ導入により再構築~

GHG排出量の削減に向けた取り組みを加速 さらなる省エネルギーとエネルギーの電力へのシフト

  • その他

2019年6月25日

キリンビール株式会社

キリンホールディングス株式会社(社長 磯崎功典)のグループ会社である、キリンビール株式会社(社長 布施孝之)は、2030年に向けたキリングループのGHG※1排出量削減目標(2015年比で30%削減)達成に向けた取り組みを加速します。

  • ※1 温室効果ガス

GHG排出量削減目標の達成に向けた最重要施策として、ヒートポンプ技術を用いて国内自社ビール全工場のエネルギーシステムの再構築に取り組みます。さらに、段階的にさまざまな技術を導入し2030年に向けたGHG排出量削減目標を達成する見込みです。目標達成時には年間10億円規模のエネルギーコストの削減と同時に、世界で最もGHG排出量の少ないビール生産システム※2を実現します。2019年から岡山工場の製造プロセスの一部へ導入し、段階的にヒートポンプ導入を中心としたエネルギーシステムの再構築を行い、さらに同工場での成果を見ながら、将来的には国内外のキリングループの工場への展開を実施します。

  • ※2 当社調べ

当社は、世界のビール業界をリードする技術力と数々の先進的な施策によって、1990年~2015年までの25年間でGHG排出量を約70%減らしてきました。現在も継続して、GHG排出量削減目標の達成に向けて、一層の技術革新に挑戦しています。
GHG排出量削減に向けて当社が取り組むのが、「さらなる省エネルギー」と「化石燃料から電力へのエネルギーシフト」です。現在、ビール工場ではエネルギー源として「電力」と「化石燃料」を使用しています。このうち、GHGの排出源の大部分はビールづくりの工程で重要な、加熱に使うエネルギーである「化石燃料」です。しかし、GHGを削減するためには、エネルギーを「電力」にシフトし、さらにエネルギー効率を高めてその使用量を減らし、その上で再生可能エネルギーからつくられた電力を活用することが最も効果的と考えています。
ヒートポンプを導入することで、省エネルギーと電化を両立させることができます。しかし、単純な設備の導入だけで大きな成果を生むことは難しく、導入の前段で製造プロセスにおけるすべての熱の流れを解析し、最適化する高度な設計が不可欠です。キリングループには高いエンジニアリング技術が蓄積されており、その知見を活用して世界で最もGHG排出量の少ない生産システムの実現を目指します。

キリングループは、2013年に「キリングループ長期環境ビジョン」を発表しました。豊かな地球のめぐみを将来にわたって享受し引き継ぎたいという思いを、バリューチェーンに係るすべての人々と共につないでいくことを目指し、「地球温暖化」・「生物資源」・「水資源」・「容器包装」の4つのテーマに沿った目標を掲げています。また「地球温暖化」については、GHG排出量を2030年までに2015年比で30%削減するという中期削減目標を2017年に設定し、事業を通じて取り組みを始めています。
これからも、世界最高水準のエネルギーシステムの実現に向けて、技術力を強みに挑戦を続けていきます。

ヒートポンプの仕組み

キリングループは、「酒類メーカーとしての責任」を果たし、「健康」「地域社会・コミュニティ」「環境」という社会課題に取り組むことで、こころ豊かな社会を実現し、お客様の幸せな未来に貢献します。

ニュースリリースに記載されている内容は、報道発表日現在の情報です。お客様がご覧いただいた時点で、情報が変更(生産・販売が終了している場合や、価格、仕様など)されている可能性がありますのであらかじめご了承下さい。

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