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[食領域]

「カマンベールチーズの認知症予防に関する研究」において

「平成30年度日本酪農科学会奨励賞」を受賞

  • 研究・技術

2018年9月14日

キリン株式会社

キリン株式会社(社長 磯崎功典)の健康技術研究所(所長 小川俊也)は、「カマンベールチーズの認知症予防に関する研究」において、日本酪農科学会(会長 齋藤忠夫 東北大学名誉教授)が主催する「平成30年日本酪農科学会奨励賞(第25号)」を受賞しました。同賞は、酪農科学分野で現在も活発に研究活動を行い、将来が期待される会員に授与されるものです。
今回の受賞は、疫学調査で報告のある発酵乳製品の認知症予防に関して、カマンベールチーズを用いたアルツハイマー病予防効果の機序および有効成分を世界で初めて見出した成果に関して評価されました。なお、9月14日(金)に、受賞式が行われました。

受賞研究の内容

1.受賞研究

「カマンベールチーズの認知症予防に関する研究」

2.受賞者名

キリン株式会社 R&D本部 健康技術研究所 阿野 泰久

3.受賞研究内容

  • 発酵乳製品を摂取すると老後の認知機能低下が予防されるという疫学報告がなされていますが、その効果や有効成分は不明でした。
  • 小岩井乳業株式会社、国立大学法人東京大学と協働で、発酵乳製品の中でも特に白カビで発酵させたカマンベールチーズを用いてアルツハイマー病の予防効果を解明しました。
  • 発酵乳製品に含まれる認知機能改善が可能な有効成分(オレイン酸アミドとデヒドロエルゴステロール)を独自に発見しました。
    • 上記の内容については、2015年3月に米国科学誌「PLOS ONE(プロスワン)」に2報にわたり論文掲載されています。
  • 本研究成果は多くのメディアで紹介され、カマンベールチーズを中心にナチュラルチーズに関して、健康機能性の価値を通じた市場拡大につながりました。

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