[食領域]
~持続的な成長に向けて、強固なブランド体系の構築を目指す~
2018年1月18日
キリンビバレッジ株式会社
キリンビバレッジ株式会社(社長 堀口英樹)は、2017年事業方針である「利益ある成長」の実現に向け、「強固なブランド体系の構築」と「収益性の高い事業構造への転換」に取り組みました。
2018年は、持続的な成長に向け、より一層「強固なブランド体系の構築」に向けて取り組みます。
2017年の清涼飲料市場は、7月には単月の出荷が過去最高となるなど好調に推移したものの、8月以降の天候不順も影響し、前年並みで着地した模様です。
当社は、「強固なブランド体系の構築」に向けて、基盤である「キリン 午後の紅茶」「キリン 生茶」「キリン ファイア」の育成に注力するとともに、「キリン サプリ」シリーズやデカフェ商品など、健康機軸の様々な提案を行いました。
当社の販売数量は、「午後の紅茶」が2年連続して過去最高の販売数量を更新し、2016年にフルリニューアルした「生茶」が前年比+5%と堅調に推移するなどの成果が見られましたが、「ファイア」や大型中心の「キリン アルカリイオンの水」のマイナスなどにより、トータルでは前年比で-2%の2億2,610万ケースとなりました。
2017年 | 実績 | 増減率 | 市場増減率 |
---|---|---|---|
清涼飲料合計 | 2億2,610万箱 | -2% | ±0% |
缶+小型PET | 1億3,140万箱 | -3% | ― |
午後の紅茶 | 5,250万箱 | +2% | -2% |
生茶 | 2,750万箱 | +5% | +1% |
ファイア | 2,560万箱 | -8% | -2% |
その他 | 1億2,050万箱 | -4% | ― |
2018年の清涼飲料市場は、前年並みで推移すると見込まれます。
当社は、「ブランドを育てる」、「お客様起点で考える」、「新価値創造へのチャレンジ」をマーケティング方針に掲げ、ブランドの役割を“基盤強化”“育成”“チャレンジ”に位置づけて、持続的な成長に向けて「強固なブランド体系の構築」を図ります。また、「新たな領域での取り組み」や「持続可能な仕組みづくり」に向けて、CSV視点の取り組みも強化し、サービスや販売、コミュニケーション手法など、飲料の楽しみを広げる新しい取り組みにも挑戦します。
炭酸飲料カテゴリーでは、「キリン メッツ コーラ」を、炭酸感に特化してよりおいしく進化させ、3月20日(火)にリニューアル発売します。伊藤英明さんを起用した新広告で、機能価値の訴求を強化したコミュニケーションを展開します。「キリン 世界のキッチンから」、「小岩井」ブランドも、新しい提案を通じてブランドを継続育成します。
健康領域、国産水、無糖茶への継続的なチャレンジに加えて、新たなカテゴリー攻略にチャレンジします。
キリングループは、社会と共有できる価値の創造をキリングループ一体で推進するために、中長期的に目指す姿をCSVコミットメントとして策定しました。「酒類メーカーとしての責任」としてアルコール関連問題に取り組み、その上で、「健康」「地域社会」「環境」の3つの社会課題の解決に事業を通じて最重点に取り組みます。
キリンビバレッジにおいては、「健康」領域で、キリンの独自素材「プラズマ乳酸菌」を活用した商品展開のほか、特定保健用食品や機能性表示食品で健康価値を提供していきます。また、無糖商品やデカフェ商品の展開にも引き続き注力していきます。「地域社会」については、スリランカの紅茶農園のレインフォレスト・アライアンス認証の取得支援を小規模農園に拡大するほか、農園の水源保全の実施により、地域の課題解決に取り組みます。「環境」については、引き続き容器軽量化などの省資源化の推進や、湘南工場において水力電源によるグリーン電力メニュー「アクアプレミアム」を継続利用するなど、バリューチェーン全体での環境負荷低減を図っていきます。
2018年 | 目標 | 増減率 | 市場増減率 |
---|---|---|---|
清涼飲料合計 | 2億3,370万箱 | +3% | ±0% |
午後の紅茶 | 5,380万箱 | +2% | -1% |
生茶 | 3,000万箱 | +9% | ±0% |
ファイア | 2,700万箱 | +5% | ±0% |
その他 | 1億2,290万箱 | +2% | ― |
キリングループは、あたらしい飲料文化をお客様と共に創り、人と社会に、もっと元気と潤いをひろげていきます。