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KIRIN News Release

『2012年メルシャンワイン事業方針』


 メルシャン株式会社(本社:東京、社長:鈴木 徹)は、『2012年メルシャンワイン事業方針』を策定しました。


1. 2012年メルシャンワイン事業方針
 2012年は、キリングループの綜合飲料戦略のワイン事業を担う事業会社としてキリングループ長期経営構想「キリン・グループ・ビジョン 2015」実現に貢献するとともに、一人でも多くのお客様に“ワインのある豊かで潤いのある生活”を楽しんでいただけることを目指し、様々な提案を続けていきます。


<基本方針>
@商品戦略:各カテゴリーNo.1を目指した商品ブランドの強化・育成
A営業戦略:価値営業「質」の進化&「売り」の拡大
B市場創造への挑戦
CMercianブランド基軸の経営
D不断の改善による生産性・コスト競争力の向上
E飛躍的な成長を実現するための人材育成・組織力強化

2. 2011年振り返り
 2011年は「絆」という言葉が多く使われ、ワイン市場にとっては“同じボトルからワインを分け合い、そして家族や親しい人と語らう”というワインが持つ情緒的な価値が改めて認識された年となりました。
 業務用市場は引き続き中高価格帯を中心に厳しい状況となりましたが、一方で家庭用市場は内食化傾向がより一層高まりデイリーワインを中心に大きく伸張し、ワイン市場全体の数量前年比は105〜106%となりました。
 当社は“お客様にもっとワインを楽しんでいただく「深化」 と新たなワインファンづくりへの「挑戦」”を方針に掲げ、お客様に“ワインのある豊かで潤いのある生活”を楽しんでいただくよう様々な提案を実施しました。
 日本産ブドウ100%から造る「日本ワイン」とお客様との接点拡大を目指し「シャトー・メルシャン アンサンブル」を新発売し、シャトー・メルシャンシリーズ全体で前年数量比140%と大きく拡大しました。またワインに対する飲用バリア(阻害要因)の引下げ、市場拡大を目的とした容器・容量戦略を推進し「フランジア ペットボトル」を導入。新たな市場創造への挑戦として、ノンアルコール・ワインテイスト飲料「メルシャンフリー スパークリング」を発売し、計画比5.5倍の数量を販売しました。さらに国産・輸入ワイン事業に続く第3の柱として「国内ボトリング」事業の拡大を推進し、オーストラリアにあるキリングループの事業会社ライオン社と共同開発した「セント・ハレット タティアラ」を導入しました。
 そして、ワイン飲用機会を創出し日常化を図るため、ロゼワインの提案や母の日に合わせたプロモーションの実施、またロックワイン、ホットワインなど飲み方を提案し話題となりました。さらに、輸入中高価格帯ワインの一部ブランドを日本リカー社へ移管し、市場環境にあわせたメルシャングループ内での商品ポートフォリオの見直しを実践するとともに連携を強化しました。
 以上の取り組みにより、当社ワイン販売数量は前年を上回る104%となりました。


3. 2012年のワイン事業の取り組み
 当社は下記の取り組みを実践することで、お客様にもっとワインに親しんでいただくとともに、最も支持されるワイン会社となるべく、販売数量前年比で107%を目指します。

@商品戦略:各カテゴリーNo.1を目指した商品ブランドの強化・育成
 当社の国産主力ブランドである「おいしい酸化防止剤無添加ワイン」をリニューアルする他、チリワイン「フロンテラ」シリーズに「同 ソーヴィニヨン・ブラン」を投入し、主力ブランドのさらなるブランド強化を図るとともに、キリングループのライオン社と共同開発したオーストラリアワイン「セント・ハレット タティアラ」に「ロゼ」のラインアップを投入するなど成長ステージにあるブランドの育成を図ります。
 また、当社のフラッグシップブランド「シャトー・メルシャン」やチリワイン「カッシェロ・デル・ディアブロ」を中心に中価格帯カテゴリーにおけるシェア拡大を目指すほか、「ワインのためのペットボトル」シリーズの育成や輸送工程におけるCO2を削減した「国内ボトリング」など環境に配慮した商品開発や施策を引き続き行っていきます。

A営業戦略:価値営業「質」の進化&「売り」の拡大
 メルシャングループによる価値営業の実践とキリングループとの連携強化による価値営業の質を進化させ、販売拡大を目指します。
 家庭用では、課題解決型の営業を実践し、量販店等のワイン売上最大化を図るとともに当社シェア拡大を目指します。また、2012年1月に設立した、キリンビールマーケティング社との協働により、お客様との接点となる店頭提案力強化を目指します。
 業務用においても、個別課題解決に取組むことで各料飲店においてワイン売上拡大を図るとともに、ワインが売れる料飲店を開拓していきます。また、既にキリンビールを採用いただいている料飲店に当社のワインについても採用いただける活動をキリンビールマーティング社と協働でさらに進めていきます。

B市場創造への挑戦
 “ライフステージに合わせた価値提案”と“ワイン固有のバリア解除につながる提案”を商品・コミュニケーション等 を通じて行うことでワインの日常化を促進し、市場創造に挑戦します。
 3月にはワイン日常化浸透を目的に、ワイン本来の魅力である「香り」と「味わい」を手頃な価格でお楽しみいただける新商品「メルシャン エブリィ」を発売します。
 また、お花見や母の日など季節の催事に合わせてワインの飲用機会を創出するためのプロモーションやロゼワインの訴求、ロックワイン、ホットワインなどワインの気軽な飲み方などお客様にワインをもっと身近に感じていただける提案を続けていきます。
 さらに、2011年12月よりワインやワインのあるライフスタイルの情報を発信・提案するワインコミュニケーション・サイト「WINESUKIワインすき!」のFacebookページを開設し、お客様との更なるコミュニケーションの深化を目指します。

CMercianブランド基軸の経営
 企業ブランドMercianと各商品ブランドが互いに価値を高め合うブランド体系を構築し、さらなる企業価値向上を目指していきます。
 当社のワイン造りの歴史、技術力、実績、取組み姿勢などの情報発信を通じて「メルシャン」を知っていただくことによりお客様の当社商品購入、飲用に繋げ、ワイン事業理念「確かな味わい、ひとつ上の時間。」を体感いただくことで、当社への信頼、好意を感じていただき企業ブランド価値向上に繋がる循環構造を構築していきます。

D不断の改善による生産性・コスト競争力の向上
 キリングループとの調達、物流等バリューチェーンの連携による更なるコストダウンをはじめとしたシナジーの創出を図るとともに、昨年に引き続き「造る・売る・運ぶ」の全ての工程でトータルコスト削減活動を実行します。

E飛躍的な成長を実現するための人材育成・組織力強化
 ワインのプロ集団を目指した販売技術やワイン知識向上を図るための教育プログラムを充実するとともに、キリングループとの戦略的な人事交流による人材育成を図ります。
 また、縦横のコミュニケーション増大の仕組みづくりやコンプライアンスへの取組み強化を実施し、さらなる組織力強化を図ります。


4. その他の酒類事業(和酒事業)について
 多様化するお客様のニーズにスピーディに対応するため、2012年7月より和酒事業(焼酎、梅酒)の商品・マーケティング業務をキリンビール社から製造元である当社に移管し、営業面ではキリンビールマーケティング社と連携していきます。
 今後当社はワイン事業を柱に、構成会社である第一アルコール社が担うアルコール事業、今回移管される和酒事業を含めた酒類事業会社として飛躍的成長を目指します。



以 上
2012年1月18日(リリースNo.12001)
 
【お問い合わせ先】
メルシャン お客様相談室 フリーダイヤル:0120-676-757
【キリンホームページ】
https://www.kirin.co.jp/