２０１１年 キリンビバレッジにおける東日本大震災の復興支援の取り組みについて
2011年12月9日
キリングループでは、東日本大震災後、被災地への支援として、義援金３億円（協和発酵キリンによる１億円含めグループ全体で４億円）、飲料水約１２０万本（５００ｍｌ換算）などの支援物資の提供を行いました。また東日本大震災復興支援にグループをあげて継続的に取り組むべく、３年間で約６０億円を拠出することを決め、復興支援活動を「復興応援 キリン絆プロジェクト」として、グループ一体となって支援活動を進めています。
「復興応援 キリン絆プロジェクト」では、「絆を育む」をテーマに「地域食文化の復興支援」、「子供の笑顔づくり支援」、「心と体の元気サポート」の３つの幹で活動を実施しています。プロジェクトの活動を通じて産業が活性化し、将来に希望を持つ子どもたちが増えてコミュニティに元気が広がり、そして地域全体が活性化していくことを願っています。
これまでの東日本大震災復興支援の中で、当社が中心となって行っている取り組みをご紹介します。
■「午後の紅茶」でお客様の笑顔をひろげる活動「紅茶で笑顔を。」プロジェクトを展開
キリングループの東日本大震災復興支援テーマである「絆を育む」のもと、被災地の皆さまの“地域社会の絆”や“家族の絆”を深めていただく当社の復興支援の取り組みとして、「午後の紅茶」でお客様の笑顔をひろげる活動「紅茶で笑顔を。」プロジェクトを展開しました。
～「紅茶で笑顔を。」プロジェクトの主な活動内容～
①「Ｑ－ｐｏｔ．」とのコラボレーションパッケージの展開と復興支援金の拠出
「午後の紅茶 ストレートティー」「午後の紅茶 レモンティー」「午後の紅茶 ミルクティー」の５００ｍｌペットボトルと１．５Ｌペットボトルで、アクセサリーブランド「Ｑ－ｐｏｔ．」のデザイナー・ワカマツ タダアキ氏がデザインした、お客様が笑顔になる楽しいデザインのコラボレーションパッケージを、期間限定で展開しました。※コラボレーションパッケージ商品の展開は終了しています。
また、２０１１年５月１６日（月）から２０１１年７月３１日（日）に出荷した「午後の紅茶」全アイテムの売上の一部から、東日本大震災の復興支援金として１億円を拠出しました。支援金は、東日本大震災で被災した子どもたちの笑顔をつくる活動に役立てられます。
この期間に合わせて、「紅茶で笑顔を。」プロジェクトへご賛同いただいた岩手県、宮城県、福島県の流通店舗において、試飲会などの店頭活動を当社役員や社員も参画して実施しました。
②「紅茶で笑顔を。＜ティーパーティー＞」の開催
「紅茶で笑顔を。」プロジェクトサイトを立ち上げ、プロジェクトに共感してくださった方と一緒に、被災地の子どもたちにプレゼントするためのフルーツケーキを完成させるコンテンツを展開しました（※）。このコンテンツは、サイト上でトッピングするフルーツを選んでケーキに置くというもので、コンテンツ展開期間中に、２４，８８１個のトッピングが集まりました。
これを受け、２０１１年９月４日（日）仙台市内にて、石巻市とその周辺地域の子供たちと保護者をお招きし、「紅茶で笑顔を。＜ティーパーティー＞」を開催しました。当日は、宮城県洋菓子協会に所属するパティシエ４５人にプロジェクトサイト内で盛り付けた数相当のフルーツを実際に盛り付けたケーキを作っていただき、子供たちと保護者の方に、「Ｑ－ｐｏｔ．」コラボレーションパッケージの「午後の紅茶」と一緒に楽しんでいただきました。
また１０月から１１月にかけては、「紅茶と映画でもっと笑顔を。＜ティーパーティー＞」として、東日本大震災の被災地で無料映画上映会を行っている「にじいろシネマ」のご協力のもと、映画上映に合わせて「午後の紅茶」と洋菓子をプレゼントするティーパーティーを実施しました。ティーパーティーには当社社員も参画し、風船を使ったバルーンアートを子どもたちと一緒につくるなど、こころ豊かな楽しいひとときをお届けしました。
※ このコンテンツは８月３１日で終了しました。
■サッカーを通じた東日本大震災復興支援策を実施
「復興応援 キリン絆プロジェクト」３つの幹のひとつである「心と体の元気サポート」の一環として、キリンビール社と共同でサッカー日本代表とともに震災復興を支援する「サッカー日本代表 震災復興応援企画」を実施しました。「サッカー日本代表 震災復興応援企画」の売上の一部を原資に、財団法人日本サッカー協会をはじめとする関係組織や団体とともに復興支援策に取り組んでいます。
この取り組みの中で、当社では、「ＫＩＲＩＮ ＬＯＶＥＳ ＳＰＯＲＴＳ（キリン ラブズ スポーツ）」「キリン アルカリイオンの水」のサッカー日本代表応援デザインボトルを数量限定で展開するとともに、７月１日（金）から８月３１日（水）までに出荷した売上の一部から約６千万円を復興支援金として拠出しました。
■売り上げの一部を復興支援金として拠出する「キリン 大人のキリンレモン リミテッド」を発売
「キリンレモン」などのＣＭキャラクターであるＥＸＩＬＥが展開している、東日本大震災復興支援プロジェクト「ＥＸＩＬＥ Ｒｉｓｉｎｇ Ｓｕｎ Ｐｒｏｊｅｃｔ」の商品として、冬限定の炭酸飲料「大人のキリンレモン リミテッド」を１２月６日（火）に新発売しました。その売上の一部は、復興支援金として拠出されます。
■「キリンＳＣＪ『絆』奨学金」を設立
「復興応援 キリン絆プロジェクト」３つの幹のひとつである「子どもの笑顔づくり支援」の一環として、子どもの権利の推進・子どもの健全な育成のために継続して活動を行っている公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン（ＳＣＪ）と協力し、返還義務のない奨学金「キリンＳＣＪ『絆』奨学金」を設立しました。
「キリンＳＣＪ『絆』奨学金」は、キリンビバレッジ社が中心となって取り進め、岩手・宮城・福島県内の県立農業高校などに在籍する経済的援助を必要とする高校生に、１０月３１日（月）から奨学金の給付を開始しました。
■被災地での泥かきや土砂等の片づけを実施
６月から７月の期間で、地域のボランティアセンターの方の協力のもと、各回４０名程度でグループを組み、全４回で合計１５３名の社員が参加し、被災された方のお宅周辺での泥かきや土砂等の片づけを実施しました。
被災地の一日も早い復興を心より祈念するとともに、キリングループとして、引き続き被災地の皆さまの支援に尽力してまいります。
キリングループは、「おいしさを笑顔に」をグループスローガンに掲げ、いつもお客様の近くで様々な「絆」を育み、「食と健康」のよろこびを提案していきます。