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KIRIN News Release

4月27日 横浜工場マスコミ説明会資料/開催地:神奈川県

2011年4月28日

キリンビール株式会社

〜取手工場の復旧と各工場での増産により、供給体制は正常化へ〜
商品供給体制の強化について

 この度の東日本大震災により被災された方々に、心よりお見舞いを申し上げます。

 当社商品の供給体制は、現状の環境において最大の供給能力を発揮できるよう、主力商品中心の製造体制を敷いています。また、ゴールデンウィークの需要期を控え、すべての工場で休日を返上してフル稼働しています。被災した仙台を除く8工場合計の5月製造予定は、対前年で約1割の増産計画を立てるなど、震災前と同等以上の供給量を確保できる体制を整えました。
 一時的に販売を休止した商品についても、5月中旬には「淡麗ダブル」「キリン 休む日のAlc.0.00%」に加え、「キリン コクの時間〈贅沢麦〉」「キリン 本格〈辛口麦〉」の出荷を再開します。
 また、東北6県への配送については、今週から従来のトラック輸送に加えて新規にJRコンテナを活用するほか、5月中旬には仙台に物流センターを開設していきます。
 今後も全社一丸となって、お客様からの需要に最大限お応えするべく取り組んでいきます。

 取手工場の復旧は順調で、パッケージングラインは3月25日から、仕込み工程は4月1日から再開し、すべての工程が再稼働しました。さらに、本日4月27日より新たに更新したビール類の缶ライン1列が稼動を開始します。5月上旬からは「氷結」などのRTD商品も製造できる缶ライン1列を新設し稼動を開始するなど、缶ラインのパッケージング能力を約2倍に高め、震災前より機能を強化した形でフル稼動します。
 仙台工場については壊滅的な被害は免れることができ、現在は復旧に向けて清掃作業や、修復のための準備作業を行っているところです。工場用電力の供給再開時期が未確定なことから、現時点で再開時期は未定ですが、今秋の再稼働を目指して取り組みます。

 電力についても、工場における冷凍設備や排水処理設備の運転時間調整、フォークリフトの充電時間分散化、照明や空調の電力削減など各工程における電力削減の取り組みに加え、オフィスにおける節電活動を強化することで、経産省が掲げる削減目標を達成します。また、休日や夜間への製造シフトによる電力需要分散化も進めます。
 また、横浜工場における大規模な自家発電設備をフル稼働させ、最大1万KW規模の電力供給を行うことで電力の確保にも貢献するほか、取手工場ではNAS電池による夜間電力の有効活用によって、約2割の電力ピークカットも進めています。

  • ※ 長寿命で大容量の充放電が可能な電池。ナトリウム(Na)と硫黄(S)で構成される。

 キリンビールでは、「おいしさを笑顔に」のグループスローガンのもと、被災地のお客様が笑顔で乾杯できる日が一日も早く訪れることを祈念しつつ、復旧に全力をあげて取り組みます。

【お問い合わせ先】
キリンビール お客様相談室 フリーダイヤル:0120-111-560
【キリンホームページ】
https://www.kirin.co.jp/