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KIRIN News Release


小岩井乳業株式会社の資本構成の変更および事業基盤強化について

2010年9月28日

 キリンホールディングス株式会社(社長 三宅占二 以下KH社)、キリンビバレッジ株式会社(社長 前田仁 以下KBC社)、小岩井乳業株式会社(社長 布施孝之 以下KIW社)は、KH社がKBC社の所有するKIW社株式を全株取得し、さらにKIW社の第三者割当増資を引き受けて、KIW社をKH社直轄の事業会社とすることで合意しました。同時に、KIW社は東京工場チルド飲料製造事業を新設分割し、その株式を全てKBC社が取得することで合意しました。こうした資本構成の変更と財務体質強化をベースにKIW社はこれまで以上に乳事業に特化し、事業基盤の強化を図ります。
 なお、一連のスキーム変更は、2011年1月を目途に完了する予定です。

 KIW社は、小岩井農牧株式会社の乳業部門を分離独立させ、1976年に小岩井農牧社とキリンビール社の折半出資により設立されました。2005年には、KBC社のチルド飲料部門との機能統合により事業基盤の発展を目指しました。また、2007年には、小岩井ブランド乳飲料を除くチルド飲料事業をKBC社に譲渡し、乳事業の強化を行ってきました。
 しかしながら、厳しい市場環境下において、今後のKIW社のさらなる発展と企業価値向上のために、現在KIW社が行っているKBC社のチルド飲料製造受託および販売・物流業務受託を2011年1月に終了し、乳事業へのさらなる特化が必要と判断しました。また、今回のKH社によるKBC社所有KIW社株式の取得およびKIW社の第三者割当増資の引き受けや、KIW社東京工場チルド飲料製造事業の新設分割後のKBC社による株式取得といった一連のスキーム変更を経て、これまでのコスト構造を抜本的に見直したリーン経営の推進に向け、一層の事業基盤強化・発展を図っていきます。

 今後KIW社は、設立当初より目指してきたプレミアム分野に強みを持つ乳業メーカーとして、さらに小岩井ブランド価値を高め、事業基盤の強化を図ります。商品においては、発売25年を超えファンを増やし続けている「小岩井生乳100%ヨーグルト」を始めとした発酵乳カテゴリー、「小岩井純良バター」を始めとしたこだわりを持つ乳製品カテゴリーに経営資源を集中させ、小岩井ブランド価値をさらに高める魅力ある商品の開発を行います。販売においては、小岩井ブランドの強みを発揮できる首都圏を始めとした都市部や岩手県エリアに集中的に資源を配分し、お客様との接点の拡大を目指します。生産においては、小岩井工場を基幹工場とし、これまでと同様に品質を最優先しながらも、コスト競争力ある体制を構築し、生産性の向上を図ります。

 キリングループでは、今後もキリンビバレッジ社にて「小岩井ブランド」の飲料販売を行い、また、小岩井乳業社の発酵乳では引き続きキリングループの健康プロジェクト「キリン プラス-アイ」ブランドを活用するなど、グループシナジーによる価値向上に取り組み、小岩井乳業社のさらなる利益の創出、事業の発展を目指します。


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