キリングループの歴史
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文明開花華やかなる明治の頃、ビールは「新時代の飲み物」でした。1888年の「キリンビール」の発売以来、時代がめまぐるしく変化する中でも常にお客さまの暮らしに寄り添い、あたらしい飲みものをお届けしてきました。このページでは、キリンビールを中心としたグループの歩みをご紹介します。
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グローバル化を推進。国内では協和発酵キリン※発足
※現・協和キリン
当社は、キリングループ長期経営構想「KV2015」の中で、2015年に売上高の海外比率30%実現を掲げました。中でも、アジア・オセアニア地域を重点市場と位置付け、積極的なM&Aを行っていきました。
オセアニアでは、2007(平成19)年にオーストラリアのナショナルフーズ社(乳製品・果汁飲料事業会社)を完全子会社化しました。その後、豪州での綜合飲料グループ戦略をさらに推進すべく、ライオンネイサン社を完全子会社化したうえで、2009(平成21)年10月に事業統括会社ライオンネイサン ナショナルフーズ社(現・ライオン社)を設立しました。酒類事業と乳製品・果汁飲料事業を一元化した、オセアニア最大規模の飲料食品グループが誕生しました。
中国では、上海に拠点を置く麒麟(中国)投資有限公司を核に、各地域の特性に合わせた事業を展開しています。現地ブランドビールの製造・販売に加え、地域ごとに独自のキリンブランド商品を発売しました。また、東南アジアでは、2009(平成21)年4月、フィリピンのサンミゲルビール社に資本参加し、成長が期待される東南アジアでのさらなるシナジー創出に向けた事業活動の展開を図りました。
一方、「KV2015」で事業の柱のひとつに挙げられた医薬事業では、2007(平成19)年12月、協和発酵株式会社に資本参加しました。そして、バイオテクノロジーを強みとする同社とキリンファーマ株式会社が経営統合し、2008(平成20)年10月、協和発酵キリン株式会社(現・協和キリン株式会社)が発足しました。同社は研究・開発の重点領域を「がん」「腎」「免疫疾患」とし、抗体技術を核にした最先端のバイオテクノロジーを活かし、新しい医薬品の創出に取り組んでいます。さらに、研究・開発・製造から販売までをグローバルに展開することにより、世界の人々の健康と豊かさに貢献する、日本発の「グローバル・スペシャリティファーマ」を目指しています。