キリンビール株式会社 2018年年間課税数量報告
キリンビール年間課税出荷数量
- ビール類計は+5.3%となり、3年ぶりのプラス着地、3年ぶりのシェアアップとなった。
- 特に、3月に発売した「本麒麟」は再上方修正した約870万ケースを突破して約940万ケースの販売を達成。過去10年のキリンビール新商品で最大のヒットとなり、新ジャンル計は+28.8%と大幅に伸長、新ジャンルシェアは7.2%上昇し、ビール類計プラス着地に大きく寄与した。
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2018年 |
2017年 |
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KL |
千ケース |
前年比(%) |
KL |
千ケース |
ビール計 |
590,367 |
46,632 |
-6.0 |
628,124 |
49,615 |
発泡酒計 |
422,351 |
33,361 |
-7.2 |
455,220 |
35,957 |
新ジャンル計 |
700,537 |
55,335 |
+28.8 |
543,986 |
42,969 |
総計 |
1,713,255 |
135,328 |
+5.3 |
1,627,331 |
128,541 |
- ビール類計は3年ぶりプラス、シェアアップ(31.8%→34.4%)
- ビール計は3年連続マイナス、 シェアダウン(24.3%→24.0%)
- 発泡酒計は12年連続マイナス、シェアアップ(65.4%→66.5%)
- 新ジャンル計は3年ぶりプラス、シェアアップ(29.7%→36.9%)
キリンビール:18年ブランド別概況
- 一番搾りブランド計は、17年の「47都道府県の一番搾り」の裏返しもあり、-5.0%の着地となったが、一番搾り単体は、17年9月のリニューアルが成功し、業界平均(-5.2%)を上回る-2.0%で着地した。特に一番搾り缶計は17年8月以降13カ月連続プラスとなり、+4.7%と好調であった。
- のどごしブランド計は、17年4月発売の「のどごしスペシャルタイム」の裏返しもあり、-6.1%の着地となった。のどごし単体は昨年6月のリニューアルによって、ブランドの最も大きな課題であった「間口の減少」が反転し、リニューアル前と比べて高いトライアルを獲得できている。
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2018年(万ケース) |
前年比(%) |
2017年(万ケース) |
一番搾りブランド計 |
3,240 |
-5.0 |
3,410 |
淡麗ブランド計 |
3,330 |
-7.2 |
3,590 |
のどごしブランド計 |
3,860 |
-6.1 |
4,110 |
5社計年間課税出荷数量
- ビール類計は、14年連続マイナス(-2.5%)
- ビール計は、3年連続マイナス(-5.2%)
- 発泡酒計は、3年連続マイナス(-8.8%)
- 新ジャンル計は、5年ぶりプラス(+3.7%)
18年ビール類市場環境
- 17年6月に施行された改正酒税法による店頭価格上昇の影響で、引き続き割安感のあるRTDやハイボールへの流出が見られた。
- ビール計の約半分の構成を占める業務用市場においても、サワーやハイボールへの流出が増加。業務用市場自体も冷え込み、ビールのマイナスに大きく影響した。
- 天候においては天災に見舞われたものの、夏の猛暑や暖冬の影響もあり、年間平均気温は昨年より高く、プラスに影響した。