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90年間進化をつづけるキリンレモン ~それは、ブランドへの愛とたゆまぬ努力の賜物だった~

初代キリンレモンのレシピがない!?

前編

2017年某日、発売90周年を迎えるにあたり、初代キリンレモンを復刻させるプロジェクトがキリン社内で始動しました。ところが、いきなり「発売当時のレシピが残っていない!」という壁にぶつかったのです。

そこで、社内に残された約30年前のレシピを手がかりに昔のキリンレモンを知る70~80代のOB社員にインタビューを実施することに。

90年前、多くのサイダーが色付きだったのに対し、キリンレモンは「絶対ニ人工着色ヲ施サズ」とラベルに掲げ、無色透明で誕生しました。海外から取り寄せた天然のレモン香料や白ザラメなどを使用し、透明な液色を見せるために特別につくられた無色透明のびんに詰められ、1本ずつ紙に包まれて出荷されました。品質にこだわり抜いた結果、当時は高級品だったそうです。

発売以来、世の中のニーズを汲み取りながら少しずつ進化を遂げてきたキリンレモン。OBと現役開発者のトークから、キリンレモンに受け継がれるDNAに迫ります。

前列左から:平井さん、浅見さん、横山さん
後列左から:北澤さん、二宮さん、松浦さん

〈OBの方〉

平井勅雄さん
56年入社 94年退社
横浜工場製品担当製品係
にて勤務。
 
浅見敏朗さん
62年入社 99年退社
横浜工場清涼飲料課にて勤務。

 
横山弘史さん
69年入社 16年退社
横浜工場清涼飲料課にて勤務。

〈現役の方〉

北澤あゆみさん
17年入社
キリンビバレッジ株式会社
マーケティング本部
商品開発研究所 飲料開発担当
二宮倫子さん
10年入社
キリンビバレッジ株式会社
マーケティング本部
マーケティング部 商品担当
松浦亜季さん
00年入社
キリンビバレッジ株式会社
マーケティング本部
商品開発研究所 飲料開発担当

キリンでどんなお仕事をされていましたか?

平井 清涼飲料の開発チームでキリンレモンを担当していました。品質改良に力を入れ、保存性を更に高める研究を日々行っていました。また、1988年に発売された「キリンレモンドライ」の開発も担当しましたね。横山さんが先輩で一緒に開発に勤しんでいました。

横山 私は当初醸造担当でした。その後清涼飲料の香料の研究を行っていました。上司と私の2名で研究し、調合なども行っていたため、とても大変でした。当時はビールメーカーとして炭酸飲料をつくっていたこともあり、そのノウハウを活かして仕事をしていました。今日は昔のキリンレモンが飲めるのが楽しみです。よろしくお願いします。

浅見 私は製造ラインとパッケージングを担当し、その後調合を担当していました。製品の品質を一定にするために、適切な製造ラインの検証を行ったり、清潔に商品を充填するためにびんや王冠などの研究も行いました。温度や殺菌の方法なども日々研究しながら製品をつくっていました。
現在はキリンビール工場のビール造り教室のインストラクターをしております。今日はよろしくお願いします。

当時のキリンレモンについて教えてください!

浅見 キリンレモンは常に品質が良いものを使い続けていたため、当時は他の飲料よりも少し高い飲み物でした。

二宮 文献を調べると発売時の90年前はアンパンが2銭、キリンレモンが25銭だったとのことです。

平井 当時からサイダーやラムネはありました。ラムネは安くサイダーの方が少し高かったです。合成甘味料はごく少量で甘みを出せるので安価に製造できるのですが、キリンレモンは純糖にこだわっていたため、高級だったのかもしれません。また香料に関しては、当時、柑橘系は、天然の香料を使わないと本物の味に近づけにくかったんです。配合が漏れないように気を付けながら製造していました。

横山 当時横浜には他メーカーの工場もあり、よく飲み比べをしていました。中でもキリンレモンは、キリッとした炭酸と甘みのバランスがとても良く、後味も爽やかでした。当時から飽きがこない味だったと思います。

浅見 価格的にも高かったので、販売量は多くなかったかもしれません。子どもの頃は、母が他メーカーのサイダーは4人兄弟に1人1本与えてくれたのでグイグイ飲んでいましたが、キリンレモンは4人で1本を分けていました(笑)。そんな記憶もあってか、子どもながらに上品な印象でした。

そうそう、当時からキリンレモンの歌はあったんですよ!

平井 キリンレモンの歌はみんな知っていましたよね!
キリンレモンを飲む機会は多くなくても、CMで歌を聞いているからおなじみの存在だったのかもしれません。

浅見 香りが合わない飲料が多くて。でも、キリンレモンの香りは抵抗感がなくて、運動後に飲むのが本当においしかったです。当時は運動中に水を飲んじゃいけない時代でした(笑)。

二宮 その当時のキリンレモンはどんなイメージのブランドでしたか?

浅見 キリンレモンは瓶をラッパ飲みして飲むイメージがなくて、グラスに注いで飲むイメージ。ガツガツ飲むのではなくて、品よく家族で飲むイメージでした。

平井 上品なイメージでしたね。炭酸は強いけど口当たりは柔らかい。当時は香りの強い飲料が多い印象でしたが、キリンレモンは香りが優しいんです。飲んだ後に香りが残らず、爽やかでした。 専門的になりますが、キリンレモンは、すぐに飛ぶフレーバーと途中で香るフレーバーと最後に感じるフレーバーを混ぜていました。香りが後に残らないようにしながらも、時間差で感じるフレーバーを配合しながら全体の満足感が残るように工夫していました。

興味深いエピソードがたくさん出てきました!後編では実際に社内に残る最も古いレシピで再現したキリンレモンを先輩方に試飲をしていただきます!時代を超えたキリンレモンは再現できるのか?どうぞ、お楽しみに!

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