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テーマ別解説

レジャーとビール

(7)サッカーとビール
サッカーは明治時代には日本に入ってきていたが、大正時代初期までは師範学校などにつくられたチームが個々に試合をするだけのものであった。1921(大正10)年になると大日本蹴球協会(財団法人日本サッカー協会の前身)が設立され、第1回「ア式蹴球全国優勝競技会」(天皇杯・全日本サッカー選手権大会の前身)が開催されて、以後本格的な大会が行われるようになる。1978(昭和53)年には日本初の本格的な国際大会「ジャパンカップ」(現・「キリンカップサッカー」)が開催された。
一方、1965(昭和40)年に誕生したアマチュアのサッカーリーグ「日本サッカーリーグ」は、1980年代後半から徐々にファン人口を増やしていった。そして1993(平成5)年には日本初のプロサッカーリーグが開幕し、日本全国でサッカーブームが起きた。

サッカーは野球に比べて試合時間が短く、また試合展開がスピーディーであるために、スタジアムでのビールの売上げは野球を下回る。しかし、場外スクリーン、スポーツバーなど、「観戦スポーツ」の新しい文化に大きな影響を与えているスポーツである。

またスタジアムで販売する飲料のごみ削減活動に対してプロサッカーリーグは積極的に取り組んでいる。2002(平成14)年から一部マイカップ制度が導入され、2003(平成15)年にはリユースカップの採用も一部始まり、以来同様の取組みが他のクラブにも広がりつつある。これによってプロ野球界もゴミの減量に関心を寄せるようになり、2006(平成18)年にはマイカップ制度を導入する球団が登場した。

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