|
>>シンプルなものほど難しい。『花菱』のもんじゃを食べると、そんな言葉がすんなりと納得できる。ご主人の菅沼博司さん、リカさん姉弟は、月島で生まれ育った生粋の江戸っ子。もんじゃは小さい頃から親しんできた、いわばソウルフードのようなものだ。だから、時代の流れによって、おいしいもんじゃ屋が少なくなっていくのを見るのはつらかった。月島の文化が、いつか消えてしまうような気がしたからだ。
菅沼博司さん
菅沼リカさん
|
ならば、自分たちで最高においしいもんじゃを作ろうと、昨年5月に店を構えた。
「もんじゃはシンプルな分、素材の味がストレートに出るから、いい素材だけを使いたい。汁と具、ソースのバランスや一体感も大切。手は抜けませんよ」と、笑う菅沼さん。山芋は上質な丹波産、静岡の漁師から直接仕入れる駿河湾の生桜えび、ダシはミネラルウォーターを使って毎日丁寧にひき、青のりやソースまで、2人が納得したものしか使わない。素材の値段を考えると、もんじゃは驚くほど安い。
「お客さんには気軽に楽しんで欲しいからね」。そんな江戸っ子の心意気が伝わってくる。
もんじゃを焼くときのワクワク感、頬張る時にふんわり立ち上る懐かしい海の香り…、気風のいいリカさんのサービスも心地よく、自然に元気が沸いてくる。店を出る頃は、今度はいつ来ようかと考えている自分に気づくはずだ。
「花菱(はなびし)」営業時間
11:00
- 23:00 月曜は16:00
- 23:00 無休
|