試合詳細レポート

2000

キリンチャレンジ2000
8月16日 日本代表×UAE代表

 日本代表対UAE代表の国際親善試合が8月16日、広島ビッグアーチで行われ、森島寛晃(C大阪)、中村俊輔(横浜)、奥大介(磐田)の3ゴールを挙げた日本が3ー1で快勝した。

 このテストマッチのポイントは2つあった。一つは「シドニーオリンピックのオーバーエージ枠(24歳以上)のテスト」。トルシエ監督は前日の公式会見で「楢崎正剛(名古屋)、服部年宏(磐田)、森岡隆三(清水)、西澤明訓(C大阪)の4人を呼んだが、枠は3人しかない。誰を外すかはUAE戦を見て判断する。他の選手はノーチャンスだ」と語った。それだけに4人のプレーぶりが注目された。

  先発した4人のうち、西澤だけが前半だけでベンチに退いた。トルシエ監督は柳沢敦(鹿島)と高原直泰(磐田)を試したかったのだろうが、西澤のコンディション不良も途中交代の一因だろう。「今は疲れている。休みたい」と本人も言っていたが、1点目の森島へのアシストは評価できる。

 残る楢崎、服部、森岡は90分間ピッチに立ち、無難な動きを見せた。前半38分にUAEのハイダル・アリに許した決定的チャンスは改善すべき課題だが、ラインコントロール、コンビネーションはよかった。

 この3人に加えて、急きょ、シドニーオリンピック代表候補に名乗りを挙げたのが、三浦淳宏(横浜)だった。後半、望月重良(京都)と交代し、右サイドに入った三浦は相手を振り切ってチャンスメークする場面を2度も見せ、強烈なアピールをした。右から崩さないと決定的なチャンスにできないことも多いため、トルシエ監督はUAE戦で三浦の存在意義を再認識した。

 もう1つのポイントは、「宮本恒靖(G大阪)のプレーぶり」。松田直樹(横浜)がケガで欠場したこの試合で「どれだけ宮本がやれるか見てみたい」とトルシエ監督は話していた。実際、宮本はコンディションが良く、的確にラインコントロールの指示を送っていた。1度の決定機を除けば合格点を与えられる出来だった。本人も「久しぶりに清々しい気持ちでやれた」と笑顔を見せていた。

 このほか、小野伸二(浦和)と中村俊輔(横浜)のコンビ復活、柳沢敦(鹿島)と 高原直泰(磐田)のチャンスメークなど、いくつか収穫があった。1ヶ月後に迫ったシドニーオリンピックに向け、好材料の多いゲームだった。

試合データ

■8月16日 広島ビッグアーチ
日本代表 [3ー1] UAE代表

日本代表選手集合写真 説明イラスト  1) FW 久保竜彦
 2) FW 西澤明訓
 3) MF 望月重良
 4) GK 楢崎正剛
 5) DF 服部年宏
 6) DF 森岡隆三
 7) MF 小野伸二
 8) MF 中村俊輔
 9) DF 宮本恒靖
10) MF 森島寛晃
11) MF 稲本潤一
  • 日本代表選手集合写真
  • 説明イラスト
  •  1) FW 久保竜彦
     2) FW 西澤明訓
     3) MF 望月重良
     4) GK 楢崎正剛
     5) DF 服部年宏
     6) DF 森岡隆三
     7) MF 小野伸二
     8) MF 中村俊輔
     9) DF 宮本恒靖
    10) MF 森島寛晃
    11) MF 稲本潤一

写真提供/(c)Jリーグフォト

<代表監督> フィリップ・トルシエ

<出場選手>

■8月16日/広島ビッグアーチ
日本代表 (2) 3 <森島、中村、奥>
UAE代表 (0) 1 <ジュマ・サイード>
日本    
GK 楢崎
DF 森岡 宮本 服部
MF 望月(三浦) 稲本 中村(本山) 森島 小野(奥)
FW 西澤(高原) 久保(柳沢)
UAE    
GK ムタズ・アブドラ
DF ジャレール・モハメド ジュマ・サイード ファハド・アリ
MF フマイド・ファヘール(スルタン・ラシェド) ファヘド・マスード アブドルサラム・ジュマ ガリブ・ハレブ(フサイン・スハイル) スバイト・ハテール(アブドルラヒム・ジュマ)
FW サイード・アルカス(カジム・アリ) ハイダル・アリ(ヤセル・サレム)

*月日/場所
 国名(前半得点)総得点<得点者>
*メンバー(交代メンバー)

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