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研究員がやってみました

Vol.6 阿蘇の古民家での民泊体験

参加したきっかけ

民泊を実施している家は徐々に増えてきていますが、民泊の形も様々で、家主の方との交流が鍵の受け渡しだけのものもあれば、夕食や朝食を共にするものもあります。私がこれまでにした民泊は、家主の方との交流がほとんどないものだけでしたが、交流のある民泊ではどのような体験ができるのかに興味があったので、今回、熊本県阿蘇市で実際に体験してきました。研究員の安井が報告します。

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築80年超の古民家

今回宿泊させて頂いたのは、阿蘇にお住まいの村上さん宅。こちらのお宅に決めたのは、airbnbでの評価やレビュー、写真などから、かなりしっかり家主の方との交流ができそうだと思ったからです。
村上さんは60代の男性で、現在は1937年に建てられた生まれ育った古民家にお一人で住んでいます。2016年の熊本地震も被災されていますが、ほとんど建築当時の姿のまま残っているとのことでした。周囲は村上さんの所有する田んぼに囲まれており、囲炉裏や火鉢など古民家ならではのものも多くありました。宿泊させて頂いたのが3月上旬だったこともあり、居間には立派なひな人形が飾られていました。周囲の子どもたちもひな人形を見に遊びに来たそうです。
村上さんは大学時代に上京していた頃から、ゆくゆくは所有していた山林にロッジを建てようと考えていたそうです。大学卒業後、東京や大阪など様々な場所で働かれたそうですが、しばらくして実家に戻られた際、実家のような民家が阿蘇でも少なくなってきていることや、地元のテレビで「残したい熊本の原風景」としてオンエアされたことなどから実家の価値を改めて感じ、実家で民泊を始めることを決めたそうです。現在はホテル・旅館などのビジネスとは一線を画し、「自分なりの知識を伝承できれば」という想いで民泊を行っているとのことでした。

宿泊者の大半は外国の方

夕方お宅に到着し、色々とお話しを伺っている中で驚いたのが、ゲストの大半は外国の方だということです。これまで400~500人のゲストを迎えてきたとのことですが、私は日本人で8人目とのことでした。いらしている方の国籍も様々でアメリカやカナダ・中国・シンガポールなど、多岐にわたっていました。
宿泊したゲストに毎回1枚色紙を書いてもらっているとのことで、そちらも見せて頂きました。その枚数にも驚きましたが、色紙を見るだけでも村上さん宅で楽しい体験をしたことが伝わってきました。中には村上さん宅での宿泊や阿蘇での体験の写真をタオルに印刷し、わざわざ海外から送ってきてくれたゲストもいたようです。

囲炉裏を囲んで語り合う

夕食は事前にスーパーで購入した食材を囲炉裏で炭火焼にしてもらいました。囲炉裏や畳など、「日本っぽさ」が外国の方にも人気のようです。より良い体験をしてもらえるよう、音楽も雰囲気やゲストに合わせて変えているとのことでした。ご用意頂きながら、村上さんと一番搾りで乾杯!その後は夕食を食べながら、どのような想いで民泊をしているのかなど、熊本の焼酎や日本酒を飲みながら色々とお話を伺いました。
村上さんにとって民泊は、収益を上げるためのものではなく道楽のようなものであり、料金についても必要な分のお金はもらいますが、ゲストの方々のアドバイスをもとに設定しているとのことです。
お話の中で翌日の観光の話にもなりましたが、気候が良いため阿蘇の雲海を見られそうだというお話を伺い、翌日は早起きして大観峰へ。元々の予定では訪れる予定のなかった場所ですが、村上さんから教えて頂いたことで、運が良くないと見られないという絶景を拝むことができました。地元の方と交流できる民泊ならではの良さはこのようなところにもありますね。

「森のくまさん」と桜湯

大観峰観光後、村上さんが作って下さった朝食を頂きました。料理ももちろん美味しかったのですが、特に印象的だったのがお米。「森のくまさん」という特Aランクの熊本の品種で、しかも村上さんの家で獲れたものだったのです。さらに体調の関係上、今年からはご自身では稲作はできないとのことで、村上さんの作る最後のお米でした。一口一口、噛みしめながら大切に頂きました。
最後、出発前に桜湯を頂きました。この後の旅が良いものとなるようにと、宿泊したゲストの方にお出ししているとのことです。お見送り頂きながら村上さん宅を後にしました。

民泊を体験して

家主の方と交流のある民泊は初めての体験でしたが、思った以上に様々な刺激を受ける体験になりました。やはりその土地のことを一番知っているのは地元の方ですので、単に旅行するよりもその土地のことを良く知ることができますし、これまで泊まりに来たゲストのお話や家主の方自身のお話など、様々なお話を伺うことができます。新たな体験を得られる場としての民泊の可能性を感じた旅でした。今回の体験が予想以上によいものでしたので、これからもまた家主の方との交流がある民泊を選んでみたいと思いました。皆さんもぜひ一度は体験してみてはいかがでしょうか?

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