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ビール成分の肝臓に対する影響に関する研究

レポート

アルコール以外のビール成分について、
肝障害の抑制活性を調べました。

緑茶やコーヒーなどには、肝炎や肝障害を抑制する成分が含まれていることが報告されています。キリンホールディングスは、静岡大学農学部と共同で、アルコール以外のビールの成分について、肝障害に対する抑制活性の有無を明らかにすることを目的に研究を行いました。

肝臓の働きと肝障害

肝臓は、成人の体重の約50分の1を占める最も大きな臓器です。摂取した食べ物から消化・吸収された糖質、脂質、タンパク質をエネルギー源に変えて、体内のいろいろな細胞に供給したり、貯蔵したりします。また、脂質の消化を助ける胆汁を作ったり、血液の凝固を調節する物質を作ったりします。さらに、細菌や薬物などの異物を分解・解毒して除去する重要な機能も有しています。

肝臓の機能が障害をうけて、エネルギー源を作れなくなったり、異物を処理できなくなったりすると、すぐに疲れを感じて体がだるくなり、貧血、めまい、体温低下などの症状があらわれます。こうなると体は衰弱し、病気にかかりやすくなります。肝障害の原因には、ウイルス、薬剤、アルコールや自己免疫疾患などがあります。

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モデル動物における麦芽成分の肝障害抑制作用を調べる実験

ビールの原料やアルコール以外の成分の薬剤性肝障害への影響を、肝障害モデルラットを用いて調べました。
6週齢のラットにビールの凍結乾燥物を投与し、2時間後に各種薬剤を投与して、肝障害の指標である血中のGOT(AST)とGPT(ALT)の活性を測定しました。その結果、ビールの凍結乾燥物を投与した群では、投与なしの対照群に比べて、GOT(AST)とGPT(ALT)の活性が有意に抑制されることが示されました。

肝障害抑制作用は、ホップではなく、麦芽に由来

次に、ビールの凍結乾燥物の肝障害抑制作用が、原料であるホップに由来するのか、あるいは大麦麦芽に由来するのかを明らかにするために、ホップ含有量の異なる3種のビール凍結乾燥物を投与した肝障害モデルラットの血中のGOTとGPTの活性を測定しました。その結果、ホップ含有量の違いによる活性の増減が変化することはありませんでした。

そこで、大麦麦芽をもとに麦芽エキスを作成し、同様の実験を行ったところ、麦芽エキスを経口投与した群では、投与しなかった対照群に比べてGOT、 GPT活性の上昇が有意に抑制されました。このことから、ビール凍結乾燥物が持つ肝障害抑制作用の活性本体は、大麦麦芽に由来することが確認されました。

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