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健康

飲みものを通じて毎日の健康を支えるため、
研究を積み重ね、新たな可能性を探求しています。

免疫の根本を強くする「プラズマ乳酸菌」

私たちは、健康維持に重要な「免疫」に着目し、乳酸菌をターゲットに研究を進めてきました。近年、季節性インフルエンザや新興感染症の拡大などウイルスに関連したリスクは増大しつつあります。一方で、ウイルス感染防御機能を統括するプラズマサイトイド樹状細胞(pDC)の存在が明らかになり、注目を集めています。pDCを活性化するような乳酸菌があれば、有用なウイルス感染リスク低減技術になり得ると考え、100種類を超える乳酸菌を探索した結果、pDCを直接活性化する「プラズマ乳酸菌(Lactcoccus Lactis JCM5805株)」を新たに見出し、免疫賦活メカニズムの一端を明らかにしました。

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麹菌に含まれる成分が肌の潤いを保つ

私たちは、健康維持に重要な働きをする「免疫」や、近年急速に解明が進んでいる「脳」を重点領域として研究を進めています。免疫に関する長年の研究の一成果として、味噌や酒類など日本の伝統的な発酵食品の製造に欠かせない麹菌の中に、免疫細胞を制御する成分である14-デヒドロエルゴステロール(14-DHE)を発見しました。また、この14-DHEに、免疫反応のひとつである炎症を抑える効果をもつ可能性を見出しました。
「杜氏の手はきれい」と言われます。麹菌を蒸した米と混ぜるのは杜氏が行うため、私たちは、14-DHEには肌をきれいに保つ力があるのではないかと考えました。そこで、14-DHEを濃縮した麹エキスを食べ続けた人と、食べなかった人の肌の状態を比較してみたところ、麹エキスを食べていた人の肌の方が潤っていることが示されました。この研究成果は2017年に、抗加齢医学会で優秀演題賞、日本生物工学会でトピックス賞の2つを受賞しました。

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ホップの機能性~肥満に伴う認知機能の低下を改善

肥満や生活習慣病が、認知症を引き起こすリスクを高めることが近年明らかにされています。認知症は発症するとその後の十分な治療法が確立されていないこともあり、予防にも関心が集まっています。そんな中、私たちは、イソα酸が肥満に伴い低下する認知機能を改善することを、世界で初めて解明しました。イソα酸はホップの苦味成分の一つで、ビールやノンアルコールビールなどに含まれているものです。
イソα酸には内臓脂肪を減らして肥満を抑制する効果や、血中中性脂肪濃度を下げる効果のほか、肥満によって生じる脳の炎症や海馬の委縮を抑える効果もあることが確認できました。記憶力に関する評価試験を行ったところ、記憶力向上にイソα酸が作用していることがわかり、認知機能低下を改善する可能性が見えてきたのです。私たちはこの研究成果を、2017年の国際アルツハイマー病学会で発表しました。

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ホップの機能性~体脂肪低減効果を世界で初めて確認

体脂肪率測定結果 引用文献:Nutrition Journal 2016, Volume 15, No.25

ホップを熟成させると、その過程でさまざまな成分がつくられます。それらの成分に体脂肪を低減させる効果があることを私たちは明らかにしました。「熟成ホップ由来苦味酸」と呼ばれるいくつかの成分が、体の脂肪を燃焼させる組織を活性化することがわかったのです。
熟成ホップ由来苦味酸の化学的性質を解明し、「熟成ホップエキス」を開発することにも成功しました。効率的にホップを熟成させる技術の確立により、量産化されるエキスを使用しさまざまな飲料の開発が可能となります。この世界初の研究成果は、2017年のヨーロッパ醸造学会で発表されました。

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ホップの機能性~認知症の予防効果を解き明かす

現在、高齢化に伴ってアルツハイマー病に代表される認知症が国内外で大きな社会課題となっており、日々の生活を通じた予防に注目が集まっています。赤ワインのポリフェノールが認知症に及ぼす効果に関しては多くの研究報告がありますが、ビールの成分についてはあまり研究が進んでいませんでした。私たちは、ホップ由来の苦味成分であるイソα酸にアルツハイマー病の進行を抑制する作用があることを見出しました。イソα酸が、脳にたまった老廃物を除く細胞を活性化することで、認知機能の低下が予防される可能性を示したものです。

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チーズ含有成分のアルツハイマー病予防効果

私たちは東京大学と共同で、カマンベールチーズの摂取がアルツハイマー病の予防効果を示すことをモデルマウスを用いた試験で確認し、アルツハイマー病の原因物質とされる脳内のアミロイドβの沈着を抑える成分2つをカマンベールチーズから見つけました。
チーズなどの発酵乳製品を摂取することにより、老後の認知機能低下が予防されることは、疫学の分野で報告されています。しかし、認知症の予防効果のメカニズムや有効成分はわかっていませんでした。アルツハイマー病モデルマウスを用いて評価を行ったところ、カマンベールチーズの摂取により脳内のアミロイドβの沈着が抑制され、オレイン酸アミドとデヒドロエルゴステロールが有効成分であるという結果が得られました。
発見した成分以外にも発酵過程で生じる有効成分があると思われ、乳製品と認知症予防に関して私たちはこれからも解明を進めていきます。 

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免疫バランスを整える「KW乳酸菌」

アレルギーになると、Th2の影響が大きくなり、バランスが崩れる。KW乳酸菌は傾いた免疫細胞のバランスを修正する。

近年、様々なアレルギー症状に悩む人が増えています。その中で私たちは、ヨーグルトや発酵食品をつくる一般的な乳酸菌の中から、免疫バランスを整える「乳酸菌KW3110株(KW乳酸菌)」を発見しました。
アレルギー反応には、多くの免疫細胞が関わっています。私たちは、中でも重要な働きを持つと考えられる、Th1とTh2という免疫細胞に注目しました。この2つの細胞は、通常は互いにバランスをとっていますが、アレルギーになると、Th2側にバランスが傾きます。
そこで、体質改善の機能を持つとされる乳酸菌の中に、このバランスを修正するものがあるのではないかと考え、発見したのがKW乳酸菌です。私たちの研究により、KW乳酸菌には、Th2側に傾いた免疫バランスを修正する働きのあることが明らかになっています。

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ホップの機能性~自律神経を調整する作用も明らかに

ホップには、雄株と雌株があり、ビールづくりに使われるのは、雌株の「毬花(まりばな)」と呼ばれる部分です。毬花は、松かさのような形をしています。
私たちは、ヘルスブルッカーという品種のホップの毬花に豊富に含まれている冷涼成分、β(ベータ)-ユーデスモールが自律神経活動を調節し、精神的ストレスによって生じる交感神経の過剰な興奮を抑制することで、リラックス効果をもたらす可能性を明らかにしました。この研究成果は、日本農芸化学会2013年度大会でトピックス賞を受賞しました。キリンの研究成果としては、2012年に引き続き、2年連続での受賞となりました。

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