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[食領域]

<参考資料>包装資材の軽量化でCO2排出量を年間5,300t削減

~「スマートカットカートン」、6缶パック包装資材を新たに開発~

  • 研究・技術

2015年5月7日

キリン株式会社

キリン株式会社(社長 磯崎功典)とキリンビール株式会社(社長 布施孝之)は、環境に配慮したやさしいパッケージ開発の一環として、国内最軽量※1となるカートンと6缶パック包装資材を新たに開発し、いずれも2015年夏より全国展開を開始します。

  • ※1 2015年3月末現在。当社調査による。

キリン株式会社では、包装容器の開発を専門に行うパッケージング技術研究所を有しています。これまで、国内最軽量の炭酸飲料向けワンウェイびんの開発※2、ビール大びん、中びんの軽量化※3、缶蓋の縮径化※4など、環境に配慮した様々な容器を業界に先駆けて展開しています。
今回、当研究所では、全国で展開しているビール類・RTD缶に使用しているカートンの形状などを変更し、1枚当たり40g(従来比約16%)の軽量化※5を実現する「スマートカットカートン」を開発しました。また、ビール類の6缶パック(250ml、350ml、500ml)包装資材の形状を変更することで、1枚当たり4g(従来比約8%)の軽量化※6を実現しました。この軽量化により、製造工程と物流工程を通して年間約5,300tのCO2排出削減※7が可能になります。

  • ※2 330mlの炭酸飲料向けワンウェイビンとして従来の170gから140gに軽量化。(2015年3月末現在国内最軽量)
  • ※3 大びんではセラミックスコーティング技術により、従来の大びん(605g)より21%軽くした国内最軽量大びん(475g)を独自開発。
    昨年、同技術を用いて中びんを470gから380gへ軽量化した。(いずれも2015年3月末現在リターナブルびん国内最軽量)
  • ※4 蓋の口径を小さくした「204径缶」を採用。上蓋の小口径化だけでなく胴部の薄肉化を進め、「209径缶」と比べ約29%軽量化し、アルミの使用量を削減。
  • ※5 500mlルース用カートン実績。
  • ※6 500ml用6缶パック包装資材実績。
  • ※7 2014年製造数量ベース。カートンの350ml缶用、500ml缶用および6缶パック包装資材の250ml缶用、350ml缶用、500ml缶用で全国展開した場合の削減量。

①「スマートカットカートン」について
「スマートカットカートン」は、王子コンテナー株式会社との共同開発により、軽量化と同時に強度の維持を実現する新しい形状のカートンです。当社の「コーナーカットカートン」の技術に、王子コンテナー株式会社の「ダイエットボックス」の技術を掛け合わせたカートンであり、従来の「コーナーカットカートン」の持ちやすさ、取り扱いやすさを受け継いでいます。

②6缶パック(250ml、350ml、500ml)包装資材について
6缶パック包装資材では、レンゴー・リバーウッド・パッケージング株式会社との共同開発※8により、開口部と缶底のドーム形状部分を支える板紙折り込み構造(缶底ロック)を付加することで、缶のホールド力を向上させ、お客様の利便性を高めながら、紙面積を従来よりも8%削減しました。

  • ※8 特許出願済み。

当社では、環境負荷を抑える施策や、環境活動に対する支援を積極的に行っています。これからも豊かな地球のめぐみを将来に渡って引き継いでいくため、環境に対する取り組みの輪を広げていきます。
キリングループは、あたらしい飲料文化をお客様と共に創り、人と社会に、もっと元気と潤いをひろげていきます。

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