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[食領域]

「キリンビール大学」レポート
2013年 世界主要国のビール生産量

~世界のビール生産量は29年連続で過去最高を記録、アジアは5年連続でトップ~

  • その他

2014年8月8日

キリンビール株式会社

キリンビール株式会社(社長 磯崎功典)では、インターネット上の仮想大学「キリンビール大学」を運営しています。これは、ビールの楽しさ・奥深さをお客様にお伝えすべく2001年7月に開講したもので、美味しいビールの飲み方から、ビールに関する興味深いうんちくまで、様々な学部・施設があり、24時間365日通学できます。

今回は、世界各国のビール協会などに対して独自に実施したアンケート調査と最新の海外資料に基づき、2013年の世界主要国および各地域のビール生産量をまとめました。この調査は1974年分から統計開始しています。

トピックス

  • 世界のビール生産量は、約1億9,294万kl(前年比0.7%増)で、29年連続で過去最高記録を更新。
  • 地域別では、アジア(前年比3.9%増、構成比34.0%)が5年連続トップ。5位のアフリカ(前年比6.0%増、構成比6.9%)と共に、生産量増加に貢献。アジアは36年連続、中南米(前年比0.8%増、構成比17.1%)は11年連続で増加。
  • 国別では、中国(前年比4.9%増)が12年連続でトップ、アメリカ(前年比2.5%減)、ブラジル(前年比2.0%減)と続く。日本(前年比1.0%減)は昨年同様の7位。また、6年ぶりにドイツ(前年比0.3%減)がロシア(前年比8.5%減)を抜いて4位に。

2013年の世界ビール生産量は、前年より約125万kl増(前年比0.7%増)の約1億9,294万klとなりました。東京ドームをジョッキに見立てると、約156杯分(東京ドーム1杯分は約124万kl)に相当します。世界のビール生産量は、1985年以降29年連続で増加を続けています。
対前年増加率は0.7%増で、前年より微増となりました。

  1. 地域別生産量(表1)
    • 地域別では、ヨーロッパ、北米、中東が減少しましたが、その他の地域は増加となりました。
      5年連続トップのアジア(前年比3.9%増)は、中国(前年比4.9%増)、ベトナム(前年比5.0%増)、韓国(前年比3.0%増)、インド(前年比2.1%増)が増加に貢献しました。
      3位の中南米(前年比0.8%増)は、11年連続で増加しています。
      5位のアフリカ(前年比6.0%増)は、ナイジェリア(前年比10.4%増)が貢献し、13年連続で増加しています。
  2. 国別生産量(表2)
    • 中国(前年比4.9%増)が12年連続でトップとなりました。
      ドイツ(前年比0.3%減)は6年ぶりにロシア(前年比8.5%減)を抜き、4位になりました。
      上位25カ国のうち、10年以上連続で増加している国は、ナイジェリア(15年連続)、ベトナム(13年連続)、中国(12年連続)、インド(11年連続)の4カ国になりました。
      日本(前年比1.0%減)は昨年同様7位となりました。
  3. 10年前との比較(表3)
    • 2013年の世界ビール生産量を10年前と比較すると、約5,107万kl(36.0%増)の増加となりました。
      増加量では中国(2,108万kl)、ブラジル(494万kl)、ベトナム(208万kl)と続き、増加率ではインド(3.3倍)、ナイジェリア(3.1倍)、ベトナム(3.0倍)と大きく増加しました。
      上位10カ国でみると、顔ぶれに変更はありませんが、11位から25位の間では、ベトナムが27位から13位、ナイジェリアが29位から15位、インドが36位から20位と、3カ国が入れ替わっています。

キリングループは、あたらしい飲料文化をお客様と共に創り、人と社会に、もっと元気と潤いをひろげていきます。

注:日本の生産量については、ビール、発泡酒、新ジャンルの合計
前年実績が今年の調査で変更になった国については、変更した数値で前年比を算出している

出典:各国ビール協会などへのアンケート調査(当社が実施したもの)
The Barth Report Hops 2012/2013(BARTH−HAAS GROUP)

(表1)2013年 地域別ビール生産量

地域別ビール生産量と増加率・構成比

  • 日本の生産量に関しては、ビール、発泡酒、新ジャンルの合計
  • 四捨五入のため、合計値が一致しない場合がある

【解説】

  • ヨーロッパ、北米、中東が減少したが、その他の地域は増加。
  • 5年連続トップのアジア(前年比3.9%増)は、中国(前年比4.9%増)、ベトナム(前年比5.0%増)、韓国(前年比3.0%増)、インド(前年比2.1%増)が増加に貢献した。
  • 中南米(前年比0.8%増)は、11年連続で増加。
  • アフリカ(前年比6.0%増)は大きく伸長したが、中東(前年比6.8%減)は昨年に引き続き減少。

2013年地域別ビール生産量構成比

(表2)2013年国別ビール生産量

  • 日本の生産量については、ビール・発泡酒・新ジャンルの合計
  • 四捨五入のため、合計値が一致しない場合がある

【解説】

  • 中国が12年連続でトップ。
  • ブラジルは、インフレや天候不順の影響を受け、前年比2.0%減と、5年ぶりに前年比マイナスとなった。
  • 上位25カ国のうち、10年以上連続で増加している国は、ナイジェリア(15年連続)、ベトナム(13年連続)、中国(12年連続)、インド(11年連続)の4カ国。

(表3)2013年国別ビール生産量~10年前との比較~

  • 日本の生産量に関しては、ビール、発泡酒、新ジャンルの合計

【解説】

  • 2013年の世界ビール生産量を10年前と比較すると、増加量は約5,107万kl(36.0%増)となった。増加量が最も多いのは中国で約2,108万kl、ブラジル約494万kl、ベトナム約208万klと続く。

2014年8月19日付

このたび、3.10年前との比較(表3)について、一部訂正すべき箇所がありましたので、下記のとおり訂正致します。
ご迷惑お掛け致しましたことを、深くお詫び申し上げます。

訂正箇所

【訂正後】増加量では中国(2,108万kl)、ブラジル(494万kl)、ベトナム(208万kl)と続き
(訂正前)増加量では中国(2,108万kl)、ブラジル(494万kl)、ウクライナ(208万kl)と続き

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