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[食領域]

<参考資料>「東北地方海岸林再生に向けたマツノザイセンチュウ抵抗性
クロマツ種苗生産の飛躍的向上」プロジェクトへの参画について

~東日本大震災で被災した海岸防災林の再生に向けて研究開発を開始します~

  • CSV

2014年5月13日

キリン株式会社

キリン株式会社(社長 磯崎功典)は、東日本大震災の復興支援活動の一環として、独立行政法人森林総合研究所が農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業として進めている「東北地方海岸林再生に向けたマツノザイセンチュウ抵抗性クロマツ種苗生産の飛躍的向上」プロジェクトに4月から参画しています。
東日本大震災で被災した東北地方の海岸防災林の再生に向けて、当社がこれまで研究開発してきた「植物大量培養技術」※を活用し、「クロマツ種子胚からの苗木大量増殖技術」の開発に着手します。

  • 当社が独自開発し、保有する一連の増殖技術。「茎の増殖法(器官培養法)」「いもの増殖法(MT法)」「芽の増殖法(PPR法)」、「胚の増殖法(不定胚法)」など様々な方法がある。

当プロジェクトは、東日本大震災で壊滅した東北地方の海岸防災林の再生に必要なマツノザイセンチュウ抵抗性(松枯れ病抵抗性)クロマツ種苗を供給するために、独立行政法人森林総合研究所が中心となり、「種苗生産とさし木の成功率が飛躍的に向上する技術」と「温暖地産種苗を寒冷地へ苗木として移入・順化する技術」を開発することを目的に2013年4月に立ち上がりました。
防災林の再生には松枯れ病抵抗性クロマツが必要ですが、苗を準備するのに現行の技術では最短でも約14年かかるなど、苗の提供が不足しています。当社は、「胚の増殖法(不定胚法)」など「植物大量培養技術」をいかし、「クロマツ種子胚からの苗木大量増殖技術」を開発することで、苗の提供にかかる時間の短縮などに貢献していきます。

■概要

  1. プロジェクト名称
    農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業(実用技術開発ステージ)
    「東北地方海岸林再生に向けたマツノザイセンチュウ抵抗性クロマツ種苗生産の飛躍的向上」
  2. プロジェクト目的
    東日本大震災で壊滅した東北地方の海岸防災林の再生にマツノザイセンチュウ抵抗性クロマツ種苗を供給するために、種苗生産とさし木の成功率が飛躍的に向上する技術と、温暖地産種苗を寒冷地へ苗木として移入・順化する技術を開発する。
  3. 期間
    2013年4月~2016年3月(※当社は2014年4月から2年間参加)
  4. 参画機関・企業
    森林総合研究所 林木育種センター、宮城県林業技術総合センター、青森県産業技術センター、福島県林業研究センター、宮城県農林種苗農業共同組合、キリン株式会社
  5. 当社の研究開発内容
    クロマツ種子胚からの苗木大量増殖技術の開発

キリングループは、あたらしい飲料文化をお客様と共に創り、人と社会に、もっと元気と潤いをひろげていきます。

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