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[食領域]

アフリカの子どもたちに、清潔で安全な水を

Volvic-ユニセフ「1L for 10L」プログラム 8年目の実施へ

  • キャンペーン

2014年4月23日

キリンビバレッジ株式会社

キリンビバレッジ株式会社(社長 佐藤章)は、公益財団法人日本ユニセフ協会(会長 赤松良子)と協力し、キリンビバレッジ社が輸入・販売を行うナチュラルミネラルウォーターブランド「Volvic」(以下ボルヴィック)がグローバルに展開している清潔で安全な水を確保するためのユニセフ支援活動「1L for 10L(ワンリッター フォー テンリッター)」プログラムを、5月1日(木)から8月31日(日)の4カ月にわたり実施します。

本プログラムは、2014年で日本での実施8年目を迎えます。2013年までの活動により、総計約39億Lの清潔で安全な水が約25万人のマリの人々に供給されることになり、現地の人びとと子どもたちの暮らしを支えています。
今年のプログラムでは、約3.6億Lの水の供給を目標としており、8年間の支援の総計は約43億Lとなる見込みです。

また、プログラムを開始した2007年からの支援対象地域の状況の変化など、活動を通じて蓄積された知識や経験をもとに、facebookでの情報発信や“お水の教室”開催等も実施します。プログラム自体の告知活動や水の問題に関する啓発活動も行い、日本におけるアフリカの水と衛生に関する問題への関心と理解を深めることを目指します。

キリングループは、あたらしい飲料文化をお客様と共に創り、人と社会に、もっと元気と潤いをひろげていきます。

「1L for 10L」プログラムについて

「1L for 10L」プログラムは、世界の水に関わる重要課題に取り組んでいくため、ボルヴィックとユニセフが2005年から共同で取り組んでいるプログラムです。ユニセフが開発途上国を中心に世界各地で実施している水と衛生に関するプロジェクトを、ボルヴィックブランドを通じて支援しています。本プログラムは2005年のドイツから始まり、2006年にはフランスでも展開され、2007年より日本での実施に至っています。
日本における活動においては、今年度も引き続き、アフリカ・マリ共和国の支援が決定しました。プログラム実施期間中、全てのボルヴィック製品(フレーバーウォーターを含む)の売り上げ総量に応じてキリンビバレッジ社が売上の一部をユニセフに寄付することで、ボルヴィック出荷量1Lにつき10Lの清潔で安全な水が支援対象国であるマリ共和国の人々に供給される仕組みとなっています。
ユニセフはこの寄付によって支援対象地域に井戸をつくり、10年間のメンテナンスを行うと同時に、井戸の持続的な使用を実現させるため、修理工や修理部品の確保、各種トレーニングを実施し、住民が主体となってメンテナンスを行えるようサポートします。

ユニセフについて

ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。http://www.unicef.org/

  • ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
  • ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

日本ユニセフ協会について

公益財団法人日本ユニセフ協会は、先進工業国36カ国にあるユニセフ国内委員会のひとつです。日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、政策提言(アドボカシー)、募金活動を担っています。http://www.unicef.or.jp/

マリ共和国の現状について

マリ共和国では、2012年3月に起こったクーデターを機に国内の状況が複雑化し、北部を中心に武力紛争が続きました。2013年9月、大統領が就任し、治安の回復と復興に向け歩み始めていますが、状況は依然不安定で、予断を許さない状況です。しかし、この厳しい状況下でもユニセフはパートナーとの連携をさらに強化して着実に活動を進めています。マリ北部にはまだ、直接、活動の監督やモニタリングの実施ができない地域もありますが、ユニセフは現地で活動している信頼できるパートナーと協定を結び、建設や修復活動の監督やモニタリングを行うなど、支援を途切れさせない努力を続けています。今後もボルヴィックは、ユニセフ・マリ事務所や支援先の地方自治体との連携を密にしながら現地の状況の把握に努め、支援対象地域の人々や実際に井戸建設等に携わっている方々の安全を最優先に考え、支援活動を継続していきます。

【マリ共和国における清潔で安全な水に関する問題】

マリにおいて改善された水源を利用する人々の割合は全国民の65%(約1.5人に1人)と世界平均(89%)より低く、特に農村部では53%(約1.9人に1人)※にとどまっているのが現状です。農村部では手掘りの浅井戸や池等の濁った水を使用する状況が強いられ、下痢やメジナ虫病(寄生虫病)、コレラやトラコマ(慢性結膜炎)等、水と不衛生な環境が原因となる病気が多く見られます。中でも、清潔で安全な水と衛生習慣があれば、その多くが予防できる下痢は、5歳未満の子どもの主な死亡原因となっています。

  • ユニセフ『世界子供白書2014』より

プログラムの支援実績

支援期間:2007~2013年

支援金額 約2億3,930万円
これまでの活動により10年間で供給される水の総量 3,987,552,642リットル
※2013年9月30日時点
井戸の新設/修復
支援対象村の人口
251,022人
※そのうち12,800人は、今後設置される井戸や給水施設の場所によって変動するため、支援予定人数です
主な支援金使用用途 活動完了分
①手押しポンプ付きの深井戸新設
②故障していた手押しポンプ付きの深井戸修復
③ソーラーパネルを備えた小規模水道設備へ井戸を改修
④手押しポンプのメンテナンスを確実に実施できるよう、水と衛生に熟練した作業員の育成およびトレーニング
⑤井戸の修理やメンテナンスに使用する工具を供給
⑥井戸新設・修復を行った村で、地元住民による水利用者委員会を設立
⑦コミュニティの水と衛生に関する活動の管理、住民への水と衛生に関する啓発活動、水質モニタリングを行うための自治体の能力の強化

活動予定分
①手押しポンプ付きの深井戸新設
②故障していた手押しポンプ付きの深井戸修復
③ソーラーパネルを備えた小規模水道設備へ井戸を改修
④給水設備の運営管理を行う水利用者委員会の設立および水と衛生に関する地方、コミュニティベースでの管理能力の強化
⑤手押しポンプのメンテナンスを確実に実施できるよう、水と衛生に熟練した作業員の育成およびトレーニング
⑥井戸の修理やメンテナンスに使用する工具を供給
⑦水と衛生管理の地方分権化モデルの強化および地方自治体の能力強化
⑧水質モニタリングを行政レベルで実施できるよう研修やツールの提供

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