2008年5月20日
キリンビバレッジ株式会社(社長 齋藤信二)とエースコック株式会社(社長 村岡寛)は、昨年11月の基本合意に基づき、ベトナムにおける新会社「キリン・エースコック(ベトナム)飲料有限責任会社」(社長 横溝宗親)を5月19日に設立しました。出資比率は、キリンビバレッジ51%、エースコック39%、エースコックベトナム10%です。
新会社は、ベトナムにおける清涼飲料の製造およびマーケティングを行い、販売は、エースコックグループでベトナムにおいて即席めんの製造・販売を行っているエースコックベトナム株式会社(社長 浪江章一)に委託します。ホーチミン市を中心とするエリアで、年内の販売開始を目指します。
製造は、発売時は外部の工場に委託しますが、2009年の下期にはインラインブローアセプティック(無菌)充填ライン(※)を有する自社工場の操業を開始する予定で、ベトナム最大の工業団地であるミーフック地区(ホーチミン市の北に位置するビンズン省)に用地を確保し、本年6月に着工します。
新商品については、無菌充填ラインの優位性を最大限に発揮でき、健康・栄養というベネフィットを持つミルク系飲料の発売を検討しています。また、ベトナムの飲料市場に新たな価値を提供したいという想いから、キリンビバレッジやエースコックベトナムの有するブランドではなく新ブランドでの発売を予定しており、ブランド名・味覚・パッケージなどについての現地調査をすでに開始しています。
キリン・エースコック(ベトナム)飲料有限責任会社は、キリンビバレッジの飲料事業でのマーケティング力、競合優位性のある製造技術力と、エースコックグループのベトナム市場での事業ノウハウ、販売力を融合することで、ベトナムの飲料市場に高品質・高付加価値型の商品を投入し、“新たな食のよろこび”を提供していきます。そして、10年後の2017年には、販売数量1,000万ケース、売上高100億円を目指します。
(※)ペットボトルの元となるプリフォームを購入して工場内でペットボトルの成型を行い、滅菌された製品液を滅菌された容器に無菌で充填・密封するライン。
新会社の概要 | |
▽会社名 | :キリン・エースコック(ベトナム)飲料有限責任会社 |
▽英文社名 | :VIET NAM KIRIN ACECOOK BEVERAGE COMPANY, LIMITED |
▽所在地 | :ベトナム ホーチミン市 |
▽設立 | :2008年5月19日 |
▽資本金 | :2,900万USドル |
▽出資比率 | :キリンビバレッジ株式会社 51% |
エースコック株式会社 39% | |
エースコックベトナム株式会社 10% | |
▽社長 | :横溝 宗親(キリンビバレッジ株式会社) |
▽販売開始 | :2008年年内 |
▽販売エリア | :ホーチミン市を中心とするエリア |
▽自社工場 | :2009年下期 製造開始 |
▽事業内容 | :清涼飲料の製造およびマーケティング |
▽従業員数 | :約100人(製造開始時)※設立時点では15名 |
<ご参考> | |
【キリンビバレッジ株式会社の概要】 | |
▽所在地 | :東京都千代田区神田和泉町1番地 |
▽設立 | :1963年(昭和38年) |
▽資本金 | :84億1,650万円 |
▽社長 | :齋藤 信二 |
▽事業内容 | :清涼飲料の製造および販売 |
▽連結従業員数 | :4,170名(2007年12月末現在) |
▽連結売上高 | :4,005億円(2007年12月期) |
【エースコック株式会社の概要】 | |
▽所在地 | :大阪府吹田市江坂町1丁目12番40号 |
▽設立 | :1954年(昭和29年) |
▽資本金 | :19億2,435万5千円 |
▽社長 | :村岡 寛 |
▽事業内容 | :即席麺・スナック麺・乾麺・スープおよび調味料(タレ)等 |
の製造販売、海外との合弁事業等 | |
▽連結従業員数 | :4,035名(2007年12月末現在) |
▽連結売上高 | :745億円(2007年12月期) |
【エースコックベトナム株式会社の概要】 | |
▽英文社名 | :Acecook Vietnam Joint Stock Campany |
▽所在地 | :ベトナム ホーチミン市 |
▽設立 | :1993年(平成5年) |
▽資本金 | :2,474億934万ベトナムドン |
▽社長 | :浪江 章一 |
▽事業内容 | :即席麺・インスタント食品・調味料・ふりかけ等の製造販売 |
▽従業員数 | :3,484名(2007年12月末現在) |
▽売上高 | :226億円(2007年12月期) |