| 2004年10月21日 |
| 〜「ビール5000年の旅」探究プロジェクト第2弾“現代のホップビールのルーツを探る”〜 「中世グルートビール」を復元 |

| キリンビール株式会社(社長 荒蒔康一郎)のキリンお酒と生活文化研究所では、当社で2001年から開始した「『ビール5000年の旅』探究プロジェクト」の第2弾として、“現代のホップビールのルーツを探る”をテーマに、「中世グルートビール」を復元しました。「中世グルートビール」は、数々のハーブを配合した「グルート」※1を使用したビールで、「ホップ」を使用したビールが主流となる以前の中世ヨーロッパで広く飲まれていました。今回は、当時のビール醸造設備を復元し、数少ない史料や醸造学的見地に基づき、「中世グルートビール」復元に成功しました。これは世界で初めてのことです。 また、「中世グルートビール」の醸造方法などをご紹介する「中世グルートビールの復元 〜ハーブが誘う中世ヨーロッパ〜」展を、2004年12月21日から2005年2月27日まで、キリンビアパーク神戸にて開催します。
当プロジェクトは、2007年に当社が100周年を迎えるにあたり、長年取り組んできたビールの歴史、科学、生活文化などの研究の一環として、ビールの5000年以上にわたる歴史をひもとくことを目的に、2001年に開始したものです。第1弾では“ビールのルーツを探る”をテーマとして、「古代エジプトビール」の再現に取り組みました。 第2弾では、「製麦・仕込・発酵」という現代のビールに近い工程で醸造されながら、原料には「ホップ」ではなく「グルート」を使用していた「中世グルートビール」を、“現代のホップビールのルーツ”と位置付け、研究に着手しました。ビール醸造学の世界的権威である、ドイツのベルリン工科大学醸造研究所のバッカーバウアー (Karl Wackerbauer)教授と、中世ヨーロッパの生活、文化に詳しい東洋大学文学部史学科の堀越宏一助教授の協力を得て、数少ない当時の史料などを手掛かりに、「中世グルートビール」の復元に成功しました。 「グルート」は、現代の「ホップ」と同様に、主としてビールに特別な味わいや香りをつけるために使用されていました。今回は、当時「グルート」としてよく使用されていた、すがすがしい香りが特徴の「ヤチヤナギ」(学名:Myrica gale)をはじめ、6種類のハーブ※2を使用しました。また、現代のビールの原料に使用される大麦や小麦のほかに、現在ではビール醸造にあまり利用されていないエン麦※3を使用していることも特徴です。復元したビールのアルコール度数は約8%で、様々なハーブが織りなす複雑な香りと爽やかな苦み、コクのある味わいが特徴です。
今後は、プロジェクトの第3弾として、“日本のビールのルーツを探る”をテーマに、日本で初めて醸造されたビールの復元に取り組みます。 キリングループは「うれしいを、つぎつぎと。」というコーポレートスローガンのもと、「お客様の生活を豊かにする価値を創造する企業グループ」を目指し、今後も中核事業であるビールにまつわる文化や歴史の研究を継続し、ビールの楽しさを広げていきます。 |