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2002年2月19日

実験考古学の手法を取り入れ、
「古代エジプトビール再現プロジェクト」を開始


〜通説を覆す「ビール造り」の可能性を検証すべく、 エジプト職人を招聘してパン焼き釜製作〜



 キリンビール株式会社(社長 荒蒔康一郎)は、永年続けてきたビールの歴史、科学、民俗学等の研究の一環として、実験考古学の手法を取り入れ、古代エジプトの壁画に描かれたビール造りを忠実に再現するプロジェクトを開始します。
 その第1弾として、使用する器具類をエジプトから輸入するとともに、再現に不可欠とされる「パン焼き釜」を、エジプトから釜作り職人を招聘して当社横浜工場内に2002年2月に製作します。これらの器具類を使用して製造するビールは、2002年8月から2003年にかけて順次完成する予定です。 

 当社は1981年に日本で初めて古代エジプトビールの再現を試みるなど、世界のビールの発祥の地の一つといわれる古代エジプトビールの研究を永年進めてきました。最近の研究の中で、エジプト考古学者吉村作治氏(早稲田大学教授、早稲田大学エジプト学研究所長)から提供を受けたビール造りの11種類の壁画の資料を比較検討した結果、各時代によってビールの造り方に違いがあることや、「完全なパンを焼き、空気中の酵母で自然発酵させる」という従来の通説とは異なるパンの焼き方・発酵方法等の新しい発見の可能性が出てきました。そこで実験考古学の手法を取り入れてビール造りを忠実に再現し、吉村作治氏の指導を受けながら、これらの仮説を検証していくことを目指します。

 壁画の各場面を現代のビール製造工程にあてはめて再現します。醸造に使用する甕(かめ)、壺、石臼等の器具類は、壁画に描かれている形状に近いものをエジプトから購入し、原料も、通常のビール大麦とは異なり、古代の麦に遺伝子配列の近い種類を選んで使用します。パン焼き釜は完成した形で輸入できないため、エジプトから職人を招聘して製作するものです。
 エジプトビールは、古王国、中王国、新王国の各時代で、製造方法が異なっていたと推定されることから、当社では2002年8月の古王国ビールに続き、2003年には中王国、新王国のビールの完成を目指します。

 キリングループでは「お客様の生活を豊かにしていく価値を創造する企業グループ」を目指しています。今後も当社の中核事業であるビールにまつわる文化や歴史の研究を継続し、2007年の創業100周年に向け、ビールの楽しさを広げる情報を一層ご提供していきます。






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