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2000年1月11日

ヒト抗体産生マウスに関するメダレックス社との戦略的提携について
〜世界最高レベルの技術で事業展開をめざす〜



 キリンビール株式会社(社長 佐藤安弘)は、米国メダレックス社(社長 ドナルド・ドレイクマン、本社 ニュージャージー州)とヒト抗体産生マウス事業について全世界で包括的な提携を結ぶことで基本合意しました。この提携に基づき、両社は、お互いが有するヒト抗体産生マウスに関する技術及び特許※1を共同で利用し、全世界でヒト抗体産生マウスに関する事業を展開する予定です。当社は、主としてアジア地域でヒト抗体産生マウス事業を行い、メダレックス社はその他の地域で事業を行います。

 ヒト抗体産生マウスとは、ヒト抗体遺伝子を導入したマウスのことで、これを用いた研究開発により様々なヒト抗体の作製が可能になります。21世紀の重要な医薬品の1分野になると考えられている抗体医薬にとって大きな役割を果たすと期待されています。
 当社では、全てのヒト抗体遺伝子を有するヒト染色体を独自の技術により導入したマウス(TCマウス※2)の開発に成功しており、このTCマウスを用いた完全なヒト抗体作製の応用研究を行ってきました。メダレックス社は、ヒト抗体産生マウスを用いた完全なヒト抗体開発について既に10社以上の会社と契約し、開発研究が進んでいます。今回の提携により、両社のヒト抗体作製技術及び特許を組み合わせることで世界最高レベルのヒト抗体技術を確立することになります。
 両社は、お互いが有する技術及び特許を自社内の抗体医薬開発に利用するとともに、全世界に幅広くヒト抗体作製技術を提供することになります。また、お互いが有する技術を組み合わせて、より進んだヒト抗体産生マウスを開発していきます。

 抗体医薬は、癌、移植免疫、感染症などの治療薬として期待され、全世界で研究、開発が盛んに行われています。既に、米国では8種類以上のモノクローナル抗体※3が承認され、医療現場で治療に用いられています。当社とメダレックス社が提供する技術により、より安全性の高いヒト抗体の研究、開発が進み、種々の疾患に対する新薬の開発が加速されることが期待されます。

※ 1 ヒト抗体産生マウスに関する技術及び特許:ヒト抗体産生マウスと、そのマウスを用いて完全なヒト抗体を作製する方法、及びその方法を用いて作製されたヒト抗体自身に関するノウハウと特許
※ 2 TCマウス:Transchromosomic−Miceの略で、染色体を導入したマウスのこと。キリンビールが開発したヒト抗体産生マウスは、全てのヒト抗体遺伝子を染色体断片として導入しており、TCマウスと呼んでいる。
※ 3 モノクローナル抗体:1種類の抗原だけを鑑別する抗体


参考資料






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