




富士の雪解け水が溶岩を抜け、
地下の水脈を通り、湧き水となって還ってくる。
数十年とも言われる長い歳月をかけてろ過されてきた、富士の伏流水。
ウイスキーづくりに適した
上質の天然水を贅沢に使うことで、富士御殿場蒸溜所の原酒たちは、その生命の純度を高めていきます。


海抜620m、年平均気温13℃、1年を通じて幾度となく発生する霧。
富士御殿場、水土野(みどの)の地にはウイスキーにとっての理想的な環境が揃っていました。深い森に浄化された清らかな大気のもと、ゆっくりと穏やかに熟成をすすめる原酒たち。
雄大な自然の息吹を、その香りと味わいに溶け込ませながら、静かに目覚めの時を待っています。


小さなオーク樽からゆっくりと溶け出した、甘く熟した果実を想わせる樽熟香。富士御殿場蒸溜所のウイスキーの大きな特長です。
熟成には樽と原酒が触れ合う面積を多くするために、180リットルの小樽を使用しています。
樽の数も、熟成スペースも余分に必要となり、効率は悪いのですが、理想の香味を持つウイスキーを生み出すための、私たちのこだわりです。
「純度へのごだわり」
ハートオブハーツ蒸留法
純度を高めているのは、なにも水だけではありません。より雑味のない原酒を得るために、蒸留法にも富士御殿場蒸溜所独自のこだわりがあります。一般的なウイスキーの蒸留では、蒸留液のはじめの部分(ヘッズ)と最後の部分(テールズ)を除いた中間の「ハーツ」と呼ばれる部分を取り出すのが普通ですが、私たちはその中でも特に雑味の少ない「ハートオブハーツ」だけを使用します。一度に得られる蒸留液は少なく手間がかかりますが、澄んだ味わいのウイスキーづくりには欠かせない製法なのです。

「熟成へのごだわり」
マチュレーション・ピーク管理
長い歳月を必要とする熟成というプロセス。しかし、ただ長ければいいというものでもありません。ウイスキーには飲み頃というべき時期があり、味・香りともに最もバランスのよい円熟点に達した状態をマチュレーション・ピークと呼びます。私たちは、一樽一樽すべての原酒の香味や品質を管理し、マチュレーション・ピークに達した原酒だけを厳選してブレンドしています。

「香りへのごだわり」
オリジナル酵母たち
甘く熟した果実のような香りは、熟成によってのみもたらされるものではありません。もちろん、酵母にもこだわっています。富士御殿場蒸溜所では、数百のストックから選ばれた独自の純粋培養酵母を麦汁に添加。熟成前の段階から、フルーティな香味成分を原酒に与えています。